MacBook Airと比較してわかった12インチMacBookの優れている所、劣っている所

new MacBook 12inch-2

3月9日にサンフランシスコにて開催されたAppleのスペシャルイベントで、Retinaディスプレイを搭載した12インチMacBookが正式に発表されました。以下ではMacBook Airと比較してわかった12インチMacBookの優れている所、劣っている所をまとめてみました。

 

優れている所

Retinaディスプレイ搭載

新MacBookの大きな特徴の一つが2304×1440ピクセルのRetinaディスプレイを搭載していることでしょう。Retinaディスプレイは高精細で美しい画面表示が可能なほか、見た目の解像度(スケーリング解像度)を自由に変えることが可能です。アスペクト比も16:10になり、最大で1440×900ピクセルのスケーリング解像度に対応しており、12インチながらMacBook Air13インチ並みの作業領域の広さに設定することが可能です。

 

薄くて軽くてコンパクト

新MacBookは最厚部13.1mmで、Air11インチ(30cm)よりも横幅がコンパクト(28.05cm)になっています。重さも920gとAir11インチ(1.08kg)より160gほど軽くなり、携帯性は抜群に良くなっています。

 

ファンレス設計

ファンレス設計により、高負荷がかかったときでもファンノイズが生じず、非常に静かに動作します。これにより音に気を使う場所での作業が捗ることかと思います。

 

トラックパッドに感圧センサー搭載

従来の「ダイビングボード」構造とは異なり、Apple Watchと同じ「Force Touch」、「Taptic Engine」技術が搭載され、強く押しても沈む構造ではなくなりました。今までの構造ではキーボードに近い部分がクリックしにくかったのですが、この新たな構造により、トラックパッドのどこでもしっかりとしたクリック感が感じられるとのことです。

また、圧力を検出するため筆圧などを認識することが可能なようです。将来的にはペンタブレットのような使い方も期待できます。

 

 

劣っている所

インターフェイスが実質USB Type-C一つのみ

新MacBookとAirを比較したとき最も劣っていると言えるのは間違いなくインターフェイスでしょう。新MacBookのインターフェイスはイヤホンジャックとUSB Type-Cの2つを備えていますが、データ転送が行えるのはUSBのみなので、実質一つと言ってもいいでしょう。

USB Type-Cは今までのUSB端子とは異なる形状なので、今までのUSB端子がそのままでは利用できません。また、充電もUSB Type-Cで行うので、充電中は他の端子を接続することができません。

ただ、Appleは純正品としてUSB-C変換アダプタを用意しており、この製品を使えば一応この問題は解決できるかもしれません。

関連記事:12インチMacBookユーザー必須!USB Type-CをフルサイズUSBやHDMIなどに拡張する純正Multiportアダプタ

 

スペックはそれほど高くない

新MacBookに搭載されているCore Mのスペックはそれほど高くはありません

Core Mのスペックに関しては以下の記事で比較していますが、Haswell世代(前モデル)のMacBook AirのCPUと比較してGPU性能は大きく劣っています。

関連記事:Core M-5Y71のベンチマーク結果が明らかに! 5Y70、MacBook Air搭載CPUなどと比較してみた

 

ロゴが光らない

デザイン的な問題ですが、新MacBookは背面のロゴが光らない鏡面仕上げになっています。個人的にはロゴが光らないというのは非常に残念ですね。ロゴが光るのがMacBookの大きな特徴であったので、わずかにですがデザイン性に欠ける印象です。

 

キーストロークが浅い

Apple曰く、新MacBookのキーボードは新たなバタフライ構造を採用し、キーを17%大きくしたことで、従来よりもキータッチが安定し、優れた操作が可能とのことですが、キーボードの操作感を確認した方々の評価はあまり高くはないようです。

米ギズモードでは「キーボードが薄いのはポジティブなこととは言い難い。いまいち」と評価されており、他のメディアも高いとは言えない微妙な評価ばかりでした。

実際に触ってみないとなんとも言えないところですが

参考記事:ギズモード

※実際に触ってきました

Apple Store渋谷店にて12インチMacBookを触ってみて思ったこと
本日Apple Store渋谷店にて12インチMacBookを触っていろいろと試してみました。以下では実際に触れてみて思ったことなどについてまとめてみました。

 

カメラが480pに

地味にカメラのスペックが下がっています。MacBook Airでは720pのHD画質だったのに対し、新MacBookでは480pと一昔前のカメラと同等のピクセル数になっています。ディスプレイの薄型化ゆえに仕方なかったのかもしれませんが、これは残念ですね。

 

高い

12インチMacBookは最も安いモデルで、148,800円(税別)です。なんとMacBook Pro Retina 13インチと同じ値段です。ちなみに11インチMacBook Airは102,800円(税別)〜なので、4万6千円の差があります。

新MacBookの性能を考えると少し高いような気がします。この値段が新MacBookを購入するかどうかのネックになりそうです。

 

 

一通り優れたところ、劣っている所をまとめてみて思ったのは12インチMacBookは現時点では微妙な製品であることです。Retinaディスプレイを搭載し、薄型軽量というのは魅力的ですが、インターフェイスがUSB Type-Cだけだったり、スペックがあまり高くなかったり、価格が高めだったりと微妙なところも多いです。

まあまあのスペックでもいいからとにかく持ち運びに便利なRetinaディスプレイ搭載のMacBookがほしいという人向けの製品でしょう。

 

個人的にはSkylake登場まで待つかMacBook Airを購入したほうがいいと思いますね。

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