4K、5Kモニタは実はデメリットのほうが多い?正直オススメできない4つの理由

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最近、パソコンの高精細化が進み、それに伴いモニタも4Kや5Kという非常に高解像度のものが次々登場するようになってきましたが、正直なところ大半の人にとっては4Kや5Kモニタはオススメできないように思います。

そこで今回はそう考える4つの理由について語っていこうと思います。

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1、スケーリング時の作業領域は普通のモニタと変わらない

おそらく大半の人にとってモニタを買う目的というのは「作業領域の拡張」だと思いますが、一般的な23〜27型という画面サイズの4K、5Kモニタの場合、そのままの解像度だと細かすぎてまともに作業ができません。

そこでそのような高解像度モニタは標準で「スケーリング」というものを行っているのですが、これを行うことで作業領域が普通のモニタと変わらない状態になります。

具体的には

4K(3840×2160)を200%スケーリング→作業領域がフルHD(1920×1080)と同等

5K(5120×2880)を200%スケーリング→作業領域がWQHD(2540×1440)と同等

といった具合に変換されるわけです。

最近だと4Kモニタは23.8型、5Kモニタは27.0型が一般的ですが、これらを買っても作業領域自体は23.8型フルHD、27型WQHDを買った場合と変わらないわけです。

もちろんスケーリング値を変更すれば作業領域の拡張はできます。

しかしスケーリングを200%以外にしてしまうと、ちょうど4倍できれいにスケーリングされていたピクセルがずれることになり、本来の画質を再現できないという現象が起こってしまいます。

そのため通常はスケーリング値は極力200%に設定しておくのが無難なのです。

2、普通のモニタよりPCへの負荷が高め

高解像度モニタ最大のデメリットが普通のモニタよりPCへの負荷が高めであるということです。

何しろ画素数は普通のモニタの4倍になっているので、それだけ表示する際の負荷がかかり、それに加えてスケーリングもしているので、PCへの負荷が格段に高くなるというわけです。

一応、最近のPCは4Kや5Kモニタへの対応が一般的になり、効率化も進んでいますので、単純にモニタに表示するだけならまだ負荷は少ない方です。

しかし本当の問題は4K、5Kのゲームをしたり、高度な写真、動画編集をしたりするときです。これらの作業を行うときは4K、5Kモニタの場合だと凄まじくPCに負荷がかかります。

ちょっと細かく見えるだけで実際に行う作業やその領域はほとんど変わらないのにPCへの負荷はまるで違います

実際にゲームのベンチマークを見てみるとわかりやすいでしょう。

以下は超ハイエンドGPU GeForce 1080を用いたFFXIV 蒼天のイシュガルドベンチマークのフルHD、4Kのスコア結果です(画像参考:jisaku-game.com

FHD FFXIVbench-1

フルHDの場合

4K FFXIVbench-1

4Kの場合

4K FHD FFXIVbench-1

比較結果

見ての通りフルHDと4Kでは同じGPUでもここまでスコアが変わります。

おおよそ半分のスコアとなっています。

上のGPUは超ハイエンドモデルなので、4Kでも一応快適に動かせていますが、普通のGPUなら4Kで快適になることはほぼないでしょう。

3、高解像度=高画質ではない

よく高解像度モニタを購入する人で勘違いすることが多いのが、高解像度=高画質というものです。

たしかに解像度は画質に影響する重要な要素の一つでありますが、必ずしも高解像度=高画質とは限りません

モニタの画質の話を少ししますと、画質を決めるのに重要なのは解像度よりも「色」であることが多いです。なにしろ解像度はただのドットの数にすぎず、極端な話いくら高解像度でも白と黒の2色しか表示できなかったら意味がないわけです。

むしろ本当に画質の良いモニタを選ぶ際に見るべきは色域、表示色、色正確性の3点であることが多いです。

詳しくは以下の記事で語っています。

画質を求める人が真に知っておくべき高画質モニタの選び方
モニタを選ぶ基準って画面サイズや解像度、そして価格なども重要な要素ですが、画質もかなり重要、というかそれが一番大事だという人もいるは...

最近は4Kや5Kモニタの値段が安くなり、10万円以下で買えるものも多くなっていますが、4Kでも5Kでもない色にこだわったプロフェッショナル仕様のモニタがいまだに20万円以上するものもあります。

EIZOのColorEdgeシリーズなどがそうですね。↓がそのモニタの一例です。

実際プロほど解像度ではなく、色にこだわっているわけです。

4、4Kコンテンツ以外を見るとむしろ画質が悪くなる

これも4Kモニタの大きなデメリットの一つであるのですが、4Kモニタで4Kコンテンツ以外を見るとむしろ画質が悪くなるということがあります。

高解像度なのにむしろ画質が悪くなるってどういうこと?

と思うかもしれませんが、身近な例で考えるとわかりやすいです。

例えば、フルHD(1920×1080)のスマホがあったとしてそのスマホでDVD画質(720×480)の動画を見たとします。そうすると間違いなくぼやけて見えるはずでしょう。

これは単純に見る動画の画素数の問題もありますが、スマホ自体の画素数も関係しているのです。

これで仮にスマホが720×480ピクセルで、同じDVD画質(720×480)の動画を見たとすると、今度はぼやけて見えないはずです。

一体なぜこのようなことが起こるのかといいますと、ディスプレイの構造とスケーリングが関係してくるわけです。

ディスプレイは基本的に一つ一つのドットが人間がはっきり見分けられるようにしっかり分けられています。そのような構造で、1つのドットをスケーリングして2つ以上のドットで表現してしまうと同じドットでも1つのドットを1つのドットで表現する(これをドットバイドットと言います)普通のモニタのときよりぼやけて見えてしまうわけです。

実際に図で表した例が以下の通りです。

mono-1

上の白黒のドット画像はもともとは16×16のサイズで、スケーリングせずに256×256に拡大したものです。

この画像をスケーリングして256×256で拡大表示すると

mono-2

こうなります。白黒の境界が明らかにスケーリングしていない画像よりもぼやけています。

高解像度モニタで低解像度映像を表示するイメージとしてはほぼこのような感じです。

この現象はもちろん画像だけでなく動画を見たときにも現れ、例えば4KモニタでフルHDの動画を見るとフルHDモニタでフルHDの動画を見たときよりもぼやけて見えるはずです。

ちなみにテレビ業界ではこれをどうにかするため4KテレビでのフルHD動画などの滑らかなスケーリング(アップコンバートとも言います)に力を入れてたりします。

まとめ

上記のように一見すると魅力的に思える4K、5Kモニタもこうした多くのデメリットがあるわけです。

正直4Kコンテンツが増えつつあるとはいえ、まだまだ一般的ではない状況を考えますと、4K、5Kモニタは大半の人にとってはオススメできない製品であると言えるでしょう。

ただ、上記のようなデメリットをふまえても高解像度であることに価値を感じる人、例えば

4K、5K動画編集などを行いたいという人

アプリなどの開発者で高解像度化するスマホと同じ状況が再現できるようモニタも高解像度化したいという人

などにとっては必要なものだと言えるでしょう。

逆に

ただ作業領域を拡張したい人

特に4Kを活かすコンテンツがあるわけでなく、なんとなく魅力的だからほしいという人

にとっては現時点ではあまりおすすめできないでしょう。

これらの点をふまえて本当に4K、5Kモニタが自分に必要なのか冷静になって考えてみてください。

別に高解像度モニタでなくともいい製品はいくらでもありますので

ちなみに個人的には高解像度モニタ以外だと以下のディスプレイなどがおすすめですね。

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参考:jisaku-game.com
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