iPad Pro 10.5インチ用にNimasoのガラスフィルムを購入したのですが、しばらく使ってみて思ったのはApple PencilユーザーはiPadにガラスフィルムを貼るべきでないということです。
今回はその3つの理由について語ろうと思います。
1、微妙に滑りやすくなる
フィルムあり
使い始めた頃はあまり意識しなかったのですが、文字を頻繁に書くようになって気付いたのは貼る前よりも微妙に滑りやすくなっているということです。
これはタッチ操作するときは特に支障はなく、むしろ心地よいくらいなのですが、Apple Pencilを使う場合だとこのわずかな滑りやすさが障害となります。
ほんとに微妙に滑りやすくなっている感覚なので、大きめの文字を書いたり、単純な絵を書くときはその違いに気付きもしないと思いますが、細かい文字を書くと顕著に滑りやすさを痛感します。
フィルムなし
一度ガラスフィルムを剥がして、書き心地を確かめてみましたが、やはりこちらのほうが程よいグリップ感があり、文字が書きやすい感じでした。
2、0.26mmの視差は意外と大きい
NimasoのガラスフィルムはiPad向けガラスフィルムとしてはかなり薄い0.26mmという薄さを実現しているのですが、Apple Pencil使用時は意外とこの視差が大きいことに気づきました。
先ほどの滑りやすさ同様に普通のタッチ操作や大きめの文字を書く、単純な絵を書くなどの際はあまり気にならないのですが、細かい文字を書く場合はこの視差が大きな影響を与えます。
実際にその視差を比較したのがこちら
フィルムあり
フィルムなし
ほんとにごくわずかな差なので、画像では少しわかりにくいかもしれません(あまりにもわかりにくいので、違いがわかるような写真を撮るのにも苦労しました^^;)が、実際に細かい文字を書いてみるとその差は歴然です。この視差のせいで複雑な漢字や小さな文字を書く際にごくわずかな「ズレ」が生じて、少し文字がはみ出たり、わずかに位置がずれるということが起こります。
0.26mmの視差はApple Pencilで細かい文字や絵などを書く人にとっては致命的な差になるものと思われます。
3、反射具合が大きく違う
これは貼る前から分かっていたことですが、ガラスフィルムを貼っている状態と貼らない状態では画面の反射具合が大きく違います。
これは実際に比較写真を見たほうが早いでしょう。
フィルムあり(ホーム画面)
フィルムなし(ホーム画面)
フィルムあり(Apple公式サイト・黒背景)
フィルムなし(Apple公式サイト・黒背景)
見ての通り明らかに反射具合が違います。
前回のガラスフィルム購入レビューでも比較していますが、この違いは本当にはっきりわかるもので、明るい照明の下などでの画質や使用感が大きく異なります。
Nimasoのガラスフィルムは透過率99.9%の非常に透明なフィルムとなっていますが、この反射のせいでiPad Pro本来の画質を最大限発揮できるわけでなく、明るい照明の下では全体的に白っぽい画質となってしまいます。画質だけでなく、光を多く反射するので、反射光が気になり、作業する上でも大きな支障となります。
iPad Pro 10.5自体は業界最高クラスの1.8%という低反射率を誇っているので、この低反射を活かしたいのであればApple Pencilユーザーでなくともガラスフィルムは貼るべきでないでしょう。
まとめ
まとめますと、ガラスフィルムはApple Pencilユーザーにとってはあまりオススメできない製品であると言えるでしょう。
Nimasoのガラスフィルム自体はとても品質が高く良い製品だと思いますが、普通にタッチ操作をする人やApple Pencilで細かい文字を書くつもりはない、反射を気にしないという人以外にはオススメできないでしょう。
どうしても画面保護したいという方はもっと薄型のフィルムを購入するかケースと併用して画面保護すべきだと思います。ちなみに自分はケースと併用して画面保護することにしました。
Apple Pencilユーザーでガラスフィルムを購入するという人は以上のことを考慮した上で購入すべきかどうか考えてみたほうが良いでしょう。
※4/8追記
iPad Pro 10.5にフィルムを貼らずに半年使い続けた結果を公開しました。
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