10万円以内でVR対応かつ小型PCを自作してみた【パーツ選び・購入編】

zisaku VR PC-1-1

最近盛り上がっているVR業界を見て、自分もぜひVRをやってみたいと思っているのですが、いざ調べてみるとVR環境を作るのにはかなりハイスペックなPCが必要で価格もなかなかに高い(;´Д`)

しかもハイスペックPCということで基本はデスクトップ、サイズも大きめのものがほとんど。

個人的にはなるべく小型なPCが欲しいのですが、実際に販売されているVR対応の小型PCは通常のデスクトップPCよりも高めで価格は15万前後にもなる模様(詳しくは以下の記事参照)

VR対応かつ小型なPCが欲しい人にオススメのパソコン5選!
最近何かと盛り上がっているVRですが、いざVR対応PCを選ぶとなると要求スペックが高い上にでかい。 なるべく小型なPCが欲しい自分にとってこれはなかなか致命的。VRするなら我慢してでかいPCを使うしかないのかと思っていましたが...

ノートPCタイプでVR対応のものもありますが、こちらはさらに高額なものが多く、スペックもギリギリVR対応レベル。

 

ならば仕方ない。

自分のPC知識とネットをフルに活かして低価格かつ小型なVR対応PCを作ってやろうではないか。

そう思い今回の自作PC作成に挑みました笑

 

今回はパーツ選び・購入編となります。

搭載予定のスペック

自作PC作成の上で一番重要な作業であるスペック選定。

幸いなことにVR対応スペックはすでに基準が設けられています。

一番メジャーなHTC VIVEの場合だと以下のようになります。

  • CPU:Core i5-4590以上
  • メモリ:4GB以上
  • GPU:Geforce GTX 1060、AMD Radeon RX 480以上

メモリは4GBでは明らかに足りないので最低でも8GB。

CPUはなるべく最新で低価格で性能が高いもの。

GPUは価格を抑えつつVR対応スペックであるGTX 1060固定。

これらの条件をもとに費用は10万円以内におさまるようにパーツ選定を行っていこうと思います。

 

パーツ選定

さて、ある程度基準が決まればあとはいかに安くそれを実現させるスペックのPCパーツが選べるかということになります。

選ぶPCパーツはCPU、マザーボード、メモリ、GPU、ストレージ、電源アダプタになります。

 

CPU

まずはPCを動かすコアとなるCPU選びから。

CPUのメーカーはIntel製とAMD製の2つで、昔はよほどのことがなければIntel一択だったのですが、最近AMDより高性能かつ低価格なRyzenシリーズが追加されたこともあり、この選択は難しいものとなりました。

今回は価格をできるかぎり抑えるということでRyzenの購入も考えましたが、調べてみた所Intelの最新第8世代の「Core i5-8400」が低価格なわりに1世代前の最上位Core i7並のスペックを誇ることが判明したためこちらを購入することに決めました。

価格コムで最安値を調べて最も安かったFresh-Oneで20,185円(4/18時点)で購入しました。

 

マザーボード

CPUが決まれば次はマザーボード選びです。

というのもCPUはソケットの形状、対応するチップセットが決められているためそれに合うマザーボードでなければ使えない上に、メモリやストレージ、GPU接続のためのPCIe規格もマザーボードによって異なるため、CPU選びの次は必ずマザーボードを選ぶ必要があります(マザーボードを先に選んでからCPU選びでもOKです)

今回は小型PCを目指すので

  • 一般的なマザーボードのサイズ規格の中で最もコンパクトなMini-ITX規格
  • チップセットはCore i5-8400対応のZ370、H370、B360のどれか
  • メモリは最新のDDR4規格対応
  • PCIeは当然PCIe 3.0 x16対応のもの
  • ストレージはマザボ本体に接続できてコンパクトなM.2規格対応のもの

で考えました。

その結果ASRockの「H370M-ITX/ac」に決定しました。

こちらは価格コム最安値だったソフマップにて16,016円(4/18時点)で購入

 

メモリ

メモリ選びは規格さえ合っていれば基本どのメーカーでもいいので、とにかく安いものを選びます。

利用するのはもちろん安定の価格コム笑

するとCFDの「W4U2400PS-4G」がDDR4-2400 4GB×2枚で10,626円と同規格のもので最安値であることが判明。

これをそのまま買っても良かったのですが、一応ネットで同規格のもの検索。すると中古ながらもっと安い4GB 1枚4,780円(2枚で9,560円)のものを発見。

秋葉原に行く用事があったので、実店舗で購入しようとしたところ突然の2,000円値上がり。しょうがないのでそのまま歩いて秋葉原の様々な店を探索、テクノハウス東映という店でDDR4-2400 4GB×2の「AD4U2400J4G17-B」が新品で9,800円で売っていたのでそちらを購入しました。

 

GPU

今回の要となるGPU選定。

GPU自体はGeforce GTX 1060で固定ですが、これは3GBと6GBモデルがあり、大きさも製品によって異なります。

今回は小型PCを目指すので、最も小型な「GTX 1060 AERO ITX 6G OC」を選択。

新品の価格が最安34,980円(価格コム4/17時点)とやや高めなので、中古で検索。するとじゃんぱらにて5000円ほど安い29,800円で同機種が販売されていたためそちらを購入。これを見つけられたのはかなり大きかったです。

 

ストレージ

ストレージはマザーボードに固定できるM.2規格で256GB SSDを選定。

価格の割に読込速度3.2GB/秒と超高速かつ安定のSamsung製「960 EVO M.2 MZ-V6E250B/IT」で迷いなく決定。

新品価格は最安14,517円(価格コム4/17時点)でしたが、念のためネットで同機種を検索し、中古で安いものがあったためそちらを選択。こちらもじゃんぱらで10,800円で購入しました。中古はじゃんぱら安定ですね。

 

電源アダプタ

小型化する上で一番やっかいな存在が電源アダプタ。

けっこう幅を取る上に重くて体積も大きいため置き場所にも困る。

上記の小型PCの電源アダプタは全てノートPCのような外部接続タイプとなっているためコンパクトに済んでいますが、デスクトップPC用の電源アダプタだとそうはいきません。

とにかくコンパクトに済ませたいので、特殊形状のFlexATXタイプで大容量の出力が可能なタイプを検索。

すると81.5x150x40.5mmと小型ながらも容量450W、80PLUS認証もGoldと素晴らしいスペックを実現しているEnhanceの「FLEX 450 ENP7145B-07YGF」がベストであることが判明。新品価格は最安11,850円(価格コム4/15時点)。

ただし、あまりにもマイナーなので基本はお取り寄せ、入荷も1ヶ月待ちとなかなか手に入りにくい代物である模様。藁にもすがる思いでネットで同機種を検索。するとなんと楽天ストアにて中古ながら7,980円で売っていることが判明。

迷わずポチって購入しました。

 

ひとまずこれでVR対応PCを動かすのに必要なパーツはおおよそ揃いました。

合計価格は

  • CPU:Core i5-8400 20,185円
  • マザーボード:H370M-ITX/ac 16,016円
  • メモリ:AD4U2400J4G17-B 9,800円
  • GPU:GTX 1060 AERO ITX 6G OC 29,800円
  • ストレージ:960 EVO M.2 MZ-V6E250B/IT 10,800円
  • 電源アダプタ:FLEX 450 ENP7145B-07YGF 7,980円

合計 94581円

とかなり低価格に収めることができました。ちなみにこれより若干下のスペックであるツクモのVR対応小型PC「G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT」は161,784円(直販、税込価格)です。

既製品より約7万円も安く収めることができました^_^

ちょうどVR機器「HTC VIVE」と同等の価格分安く済みましたね。自作最高!w

 

ただ、この後にはパーツの組み立てやOSのインストールが待ち構えています。今回はPCケースも自作する予定なのでそのための設計・製作も必要となります。

そのあたりについては今後の記事にてまとめていこうと思います。

 

次の記事

10万円以内でVR対応かつ小型PCを自作してみた【組み立て編①】
やたらと高くてでかいVR対応PCをなるべく安く、小型に収めようとして前回パーツ選びを行いましたが、今回はいよいよ組み立て編です。 前回の記事↓ 今回の内容は動作確認のための組み立て作業となっています。 ...

 

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