最近何かと盛り上がっているVRですが、いざVR対応PCを選ぶとなると要求スペックが高い上にでかい。
なるべく小型なPCが欲しい自分にとってこれはなかなか致命的。VRするなら我慢してでかいPCを使うしかないのかと思っていましたが、調べてみたところ意外にもVR対応でありながら小型なPCが色々あることが判明しました!
そこで今回はそんな自分が厳選したVR対応かつ小型のオススメPC5選についてまとめてみました。
VR対応の要求スペックはどれくらい?
オススメPCを紹介する前にVR対応PCの要求スペックについて説明しておきます。
VRヘッドセットでも一番メジャーなHTC VIVEの推奨動作環境は
- CPU:Core i5-4590以上
- メモリ:4GB以上
- GPU:Geforce GTX 1060、AMD Radeon RX 480以上
となっています。
ここでメモリは4GB以上とありますが、基本VR対応ゲームでは最低8GBが推奨されていますので選ぶなら8GB以上が良いでしょう。
CPUは第4世代のCore i5-4590以降ならOKなようです。だいたいCore iシリーズは最初の1ケタが世代を表していることが多いので、上の例ならCore i5-「4」590より1ケタ目が大きいCore i5ならおおよそ大丈夫ということになります(ちなみに最新は第8世代でCore i5-8400のように表記されます)
重要なのはGPUでGeforceならGTX 1060、RadeonならRX 480と同等クラス以上の性能は欲しいところです。
オススメVR対応小型PC5選
G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT
スペック
- OS:Windows 10 Home 64ビット版
- CPU:Core i5-8400
- メモリ:8GB PC4-21300
- ストレージ:250GB SSD
- GPU:GTX 1060
- サイズ:82 x 155 x 213mm
ツクモにて直販されている超小型ゲーミングPC「G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT」
MiniーITXよりも小型なMicro-STX規格に対応したPCで500mlペットボトル2個分の大きさながらVRが動かせるGTX 1060搭載のハイスペックPCです。
CPUも最新の第8世代Core i5-8400搭載、メモリは8GB PC4-21300、250GB SSDなど申し分なし。パーツは全て実装済み、OSも搭載済みのためPC初心者には最適なVR対応小型PCでしょう。
ただ、価格は税込161,784円(ツクモ直販価格)と高めで、大型ならほぼ同様スペックで約11万円前後で買えるだけに省スペース化のために約5万円の価格差を許容できるかどうかが購入する際のポイントとなりそうです。
Core i3-8100搭載モデルでいいのならこちらより約2万安い価格で購入できます。
ツクモ直販サイト:http://shop.tsukumo.co.jp/
GALLERIA mini 1060
スペック
- OS:Windows 10 Home 64ビット版
- CPU:Core i5-7500
- メモリ:8GB PC4-19200
- ストレージ:250GB SSD
- GPU:GTX 1060 6GB
- サイズ:82 x 155 x 213mm
ドスパラより直販されている超小型ゲーミングPC「GALLERIA mini 1060」
G-Gear alpha同様Micro STX規格に対応しており、大きさはG-Gear alphaとほぼ同じで、デザインも中央にシルバーのラインが入っている点以外ほぼ同様の模様。
スペックはCPUがCore i5-7500、メモリは8GB PC4-19200、ストレージは250GB SSDと上記のG-Gearと比較すると若干劣るものの、GPUはGTX 1060 6GBとVR対応スペックで、価格も151,178円(ドスパラ直販価格)と上記モデルより約1万円安いです。
パーツやOSなども実装済みでこちらも初心者にオススメ。直販サイトからカスタマイズも可能となっています。
ドスパラ直販サイト:https://www.dospara.co.jp
GB-BNi7HG6-1060
スペック
- OS:なし
- CPU:Core i7-7700HQ
- メモリ:なし(2x DDR4-2133 SO-DIMMスロット)
- ストレージ:なし(2x MVMe M.2、1x 2.5インチSATA)
- GPU:GTX 1060 6GB
- サイズ:110 x 110 x 220mm
GIGABYTEの縦長小型ゲーミングPC「GB-BNi7HG6-1060」
他とは明らかに別物な縦長デザインが特徴のゲーミングPC。フットプリントは110×110mmと非常にコンパクトで置き場所にも困らず、GPUはGTX 1060 6GB、Core i7-7700HQと十分良いスペック。独特デザインで静音性にも優れている模様。
問題はメモリもストレージも搭載されていないベアボーンPCで、自分でメモリ、ストレージ、OSを用意し、セッティングする必要があります。そのため購入する場合はある程度そういったことに知識のある中級者向けモデルということになります。
価格は143,012円(ドスパラ 4/15時点価格)で上記モデルより安いもののメモリ、ストレージ、OS購入で上記モデルより高くなります。
個性のあるデザインかつ小型なVR対応PCが欲しい中級者向けの製品と言えるでしょう。
ドスパラ直販サイト:https://www.dospara.co.jp
ZBOX MAGNUS EN1060
スペック
- OS:なし
- CPU:Core i5-6400T
- メモリ:なし(2x DDR4-1866/2133 SO-DIMMスロット)
- ストレージ:なし(1x MVMe M.2、1x 2.5インチSATA)
- GPU:GTX 1060 6GB
- サイズ:210 x 203 x 62.2 mm
ZOTACの小型ゲーミングPC「ZBOX MAGNUS EN1060」
横置きできて薄型なのが特徴のゲーミングPC。CPUはCore i5-6400Tと若干低めなもの一応VR要件は満たしており、GPUもGTX 1060 6GB搭載。
縦長のGB-BNi7HG6-1060とは対象的に横に長く、TVラックの収納スペースなど高いものが置けない場所に置く場合には最適なデザインです。
このモデルもメモリ、ストレージ、OSがないベアボーンPCですが、Amazonにて全て搭載された製品も選ぶことが可能です。価格はベアボーンモデルで146750円(4/15時点)から購入可能で、+1万円ほどで全搭載の製品が選べます。
小型かつ横置き可能なVR対応PCが欲しい初心者〜中級者向けの製品でしょう。
NUC8i7HVK
スペック
- OS:なし
- CPU:Core i7-8809G
- メモリ:なし(2x DDR4-2400 SO-DIMMスロット)
- ストレージ:なし(2x MVMe M.2)
- GPU:Radeon RX Vega M GH
- サイズ:221 x 142 x 39mm
Intelより発売の超小型ゲーミングPC「NUC8i7HVK」
特徴はなんといっても最新のAMD製GPUを内蔵したCore i7-8809Gを搭載している点。
Core i7-8809GはGTX 1060に匹敵する性能を持つとされる「Radeon RX Vega M GH」を内蔵しており、かつてないほどの省スペース性を実現しながらゲーミングPC並の高性能さを実現しているCPUです。これにより今回紹介したPCの中で最も小型ながらVRが快適に動かせるVR Readyにも認証されています。
また、インターフェイスがThunderbolt 3×2、USB-C 3.1 Gen2×1、USB 3.0×6、HDMI 2.0a×2、Mini Displayport 1.3×2、SDXCカードスロット×1、ギガビットLAN端子×2、3.5mmヘッドホンジャック×2と異常に多い点も特徴です。
価格も999ドル(約10万7千円)と今回紹介したPCの中では最も低価格に収まっていて、自分で各種部品を揃えたり、OSのセッティングなどができる方であればかなりオススメのVR対応製品です。
投稿時点(2018/4/15)では発売されておらず、海外の公式サイトにて予約受付中となっています。
Intel公式販売サイト:https://www.simplynuc.com/hades-canyon/
今回紹介したPC一覧
小型かつVR対応製品を選ぶとなると15万円前後はかかるようです。
これにVRヘッドセットHTC VIVEを買うとなると+7万円ほどかかりますので、小型PCでVR環境を整えるなら合計22万ほどは覚悟した方が良いでしょう。大型のものでいいのなら同程度のスペックの製品は11万前後で購入できますので、小型にこだわりがなければそちらを選ぶのもありです。
また、今回は紹介しませんでしたが、ノートPCでVR対応しているものもありますので、持ち運べるVR対応PCが欲しいという方はそちらもオススメです。
VR対応PC選びの際の参考にどうぞ^_^
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