最近は12インチMacBookやSurface 3など注目のPCが発表されていますが、気になるのはその性能がどれほどなのかというところです。
今回はその性能を最新モデルや旧モデルのMacBookなどのベンチマーク結果と比較して確かめてみました。
ベンチマーク結果
今回使用したベンチマークはCinebench R11.5です。
スコア参考:ITmedia、techradar、Computer Base、Prototype、ASCII.jp、ZDNet
※MacBook Pro Retina 13 2013年モデルのスコアは個人的に測定したものです。
CPUスコア比較
CPUのスコア比較結果を見てみますと、やはりTDP(消費電力)の高いMacBook Proシリーズのスコアが高めです。
12インチMacBookのスコアが若干見劣りしますが、今回測定したモデルは最も性能が低い1.1GHz(Core M 5Y31)モデルです。
ちなみに12インチMacBookの最上位モデルに搭載されているのと同じCore M 5Y71のCPUスコアは2.93を記録しています(12インチMacBookで測定したものではありません。詳しくは以前の記事参照)。
Surface 3は思ったよりも良いスコアでした。前世代のAtomで最も性能が良かったZ3795を搭載しているThinkPad 10と比較すると40%ほど性能が向上しています。CPU性能でいえばエントリーモデルの12インチMacBookに迫るスコアです。
GPUスコア比較
GPUスコアは年々確実に向上していることが見て取れます。
12インチMacBookのGPUスコアはTDP5WながらTDP35Wの2012年Pro Retina 13インチモデルのスコアを大きく突き放すという驚異的なスコアになっています。あまり性能が良くないと言われていましたが、GPUスコアがこれほどならある程度負荷のかかる動画編集などもこなせるレベルなのではないかと思われます。
参考までにCore M 5Y71のGPUスコアは17.60となっており、同世代のCore Mながら12インチMacBookのほうが大幅にスコアが高いです。おそらくはcTDP(クロックアップ)によるものでしょう。それをファンレスで実現するのですからAppleの技術力の高さを痛感します。
Surface 3も前世代よりも大幅に向上しており、約2倍の差がついています。2012年のMacBook Airには及びませんが、このぐらいのスコアでしたらそこそこゲームもできるのではと思います。
まとめ
12インチMacBookに関しては、期待以上のスコアとなりました。CPUスコアがやや見劣りするもののGPUスコアは非常に良く、ファンレスながら写真編集や動画編集など多くのことをこなせるバランスの良い性能であると言えます。
今回比較したのはエントリーモデルなので、最上位モデルならばさらに良いスコアが期待できます。あとは問題は長時間使用による発熱ですね。そのあたりは実際に使ってみないとわからなさそうです。
Surface 3はAtom搭載ながら優秀なスコアで、文書作成やスライド作成などのビジネス系の作業や簡単な動画編集程度でしたらこなせそうな性能です。
ここには書いてありませんが、最大で4GBのメモリが搭載可能なので、タブレットでありながら標準的なノートPCと同じように使えそうです。
この記事はあくまで性能のみの比較なので、どちらがおすすめなのかということに関しては言及しません。購入するとなるとインターフェイスや重さ、価格など別の問題もありますからね。あくまで性能面のみということで参考にしてください。
以上、性能比較でした。
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