Intelは1月に開催されたCES 2015にて次世代Atomプロセッサ「Cherry Trail-T」を発表しました。
Cherry Trail-Tとは?
「Cherry Trail-T」とは、「Bay Trail-T」の次世代Atomプロセッサのことです。AtomプロセッサはCoreシリーズと比較して消費電力が非常に少ないのが特徴で、主に8〜10インチのタブレットPCに搭載されています。
今回の「Cherry Trail-T」は、Intelの最新Coreシリーズの「Broadwell」と同様14nmプロセスで製造されており、さらなる省電力化と性能向上が期待できます。
こちらの画像を見てみますと、内蔵GPUの実行ユニット数が4EUから16EUに大幅に増加していることがわかります。EUが4倍になったからといって、GPU性能が単純に4倍になるわけではありませんが、大きくGPU性能が向上することは期待できます。
また、こちらの画像によれば最大メモリが4GBから8GBになっており、LPDDR3-1067からLPDDR3-1600対応になるなど現行のノートPCと同等のスペックを実現可能であることがわかります。
Bay Trail-Tの現状
Bay Trail-T世代プロセッサ搭載の製品(lenovo Miix 2 8 詳しいレビューはこちら)所持者として実際に使ってみた感想を述べますと、気軽にネットを見たり、ブログ編集の作業を行う分には十分なスペックですが、メインのPCとして使うにはやや物足りないのは確かです。
その理由として考えられるのはやはりCPU、GPU性能とメモリだと思われます。僕の所持している製品はメモリが2GBのみで、複数のウィンドウを同時に開ける数も限られており、CPU性能も高いわけではないので、高度な作業にはあまり向いていません。
逆に言えばこれらのスペックが改善されれば十分メインのPCとして使うことができるといえます。そしてそれを実現できるのが、「Cherry Trial-T」なのではと考えます。
最近はノートPCをメインPCとしてという人が多いですが、近い将来8〜10インチのコンパクトなタブレットPCがメインPCとして使える日が近いのではないかと思います。
なお、Cherry Trail-Tはすでに出荷が始まっており、2015年前半には搭載した製品が発売される予定です。
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