Surface Bookに注目が集まる中、新たにクラムシェルモデルが加わったVAIO Z 2016年モデルが発売されましたが、実はこのVAIO Z、Surface Book外部GPUモデルに負けず劣らずのGPU性能を発揮していることが判明しました。
今回はその詳細についてVAIO Z、Surface Book、Surface Pro 4/Pro 3のベンチマーク結果の比較とともにまとめてみました。
性能比較
今回の性能比較にはCPU、GPU(OpenGL)性能ともに測定可能なCinebench R15、及びFINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドのベンチマーク結果を参考にしています。
CPU性能
CPU性能は28WのCPUを搭載しているだけあってVAIO Zが最も高性能となっています。
また、CPUの違いによりSurface BookよりもPro 4のほうが若干いいスコアを出しています。
GPU性能
Cinebench R15によりGPU性能比較ではなんと外部GPUを搭載したSurface BookよりもVAIO Zのほうが性能がいいという結果になっています。
これには正直驚きです^^;
しかしこれはあくまでベンチマーク結果の一部です。
実際にゲームを動かした場合のベンチマークスコアを見てみますと
こちらはSurface Bookの圧勝です。
Cinebench R15ではふるわなかったSurface Bookですが、実際にゲームを動かすときには外部GPUならではの性能を発揮するようです。
Surface Bookは以前にもベンチマークスコアがSurface Pro 4に劣るという結果が出ており、外部GPUとベンチマークソフトとの相性の問題から本来の性能がスコアに反映されなかったものと思われます。
まとめ
VAIO Z 2016年モデルは一部のベンチマークではSurface Bookに勝っているものの、実際にゲームを動かした場合にはSurface Bookに劣るという結果となりました。
しかし、それでもノートPCとしてはかなりの性能であり、重さもSurface Bookの約1.579kgより軽く、Surface Pro 4キーボード装着時の約1.096kgに近い1.17kg(クラムシェルモデル)ということを考えますと、携帯性と高性能を両立したかなり魅力的なノートPCであると言えます。
VAIO Zは性能だけでなく、ディスプレイ品質やキーボードの操作音、タッチパッドの硬さ、スピーカーの音質、そして日本での製造など相当品質にはこだわりがあるようなので、そういったこだわりのある製品がほしい方にもおすすめでしょう。
今高性能なノートPCで探しますと、どうしてもSurface Bookが注目されがちですが、携帯性や性能、品質に優れたVAIO Zを選ぶという選択肢も十分ありでしょう。
Surface Bookなどの詳細なベンチマーク比較は以下の記事をどうぞ。
コメント
以前の記事の結果を見たときに確認しておくべきでしたが、各記事でsurface bookのdGPUを手動でONにしていますか?それにしてはスコアが低いような…特に以前の記事。
nVidia製GPUドライバでは、nVidiaが事前登録したプログラム以外は内部GPUが優先使用され、dGPUは使われない仕様です。手動でアプリ登録の必要があります。
ご存じでONにしているのなら問題ないです。
通りすがりさん
>以前の記事の結果を見たときに確認しておくべきでしたが、各記事でsurface bookのdGPUを手動でONにしていますか?
事前にお断りしておきたいのが、今回のベンチマーク比較は自分自身による測定ではなく、いくつかの記事からベンチマーク結果をまとめ比較しているという点です。
そのためあくまでも推測になりますが、おそらくSurface Bookのベンチマーク測定ではdGPUがONになっているものと思います。
その理由として仮にdGPUが使われていないのならば、GPUはCore i7-6600U内蔵のIntel HD Graphics 520が使われていることになりますが、そのGPUでその上位GPUであるIntel Iris Graphics 540を超えるスコア(しかもそのさらに上のIris Graphics 550並)ということがまずありえないからです。
それに「NVIDIAが事前登録したプログラム以外は内部GPUが優先使用される」とのことですが、この事前登録したプログラムに定番ベンチマークソフトであるCinebench R15が入っていない可能性のほうが低いと思います。
以上のことからdGPUはONになっているものと思います。