MicrosoftとQualcommは12月5日、ハワイで開催されたQualcomm Snapdragon Summitにて、ARM版Windows 10を搭載したノートPCを発表しました。
圧倒的なバッテリー持ちを実現
発表されたのはHPの「ENVY x2」とASUSの「NovaGo」の2機種です。
「ENVY x2」はキーボードを分離可能な2in1ノートPCで、OSはARM版Windows 10 S、ディスプレイは12.3インチ(1920×1280ピクセル)、CPUにSnapdragon 835を搭載し、メモリは最大8GB、ストレージは最大256GB、カメラは1300万画素リアカメラ、500万画素フロントカメラ、インターフェイスはUSB-C×2、microSDカード、厚さは6.9mmで、重さは712g、そしてLTE対応となっています。
大きな特徴はそのバッテリー持ちでオフライン動画20時間再生可能とのこと。
価格は未定で、2018年春に発売が予定されています。
「NovaGo」は画面が360度回転する2in1ノートPCで、OSはARM版Windows 10 S、ディスプレイは13.3インチ(1920×1080ピクセル)、CPUにSnapdragon 835を搭載し、メモリは最大8GB、ストレージは最大256GB、カメラは100万画素フロントカメラ、インターフェイスはUSB 3.1×2、HDMI×1、microSDカード、サイズは316×221.6×14.9mmで、重さは1.39kg、LTE対応となっています。
こちらも大きな特徴はバッテリー持ちでオフライン動画22時間再生可能とのことです。
価格はメモリ4GB、ストレージ64GBモデルが599ドル、同8GB/256GBモデルが799ドルで、発売は2018年第1四半期(1月〜3月)を予定しているとのこと。
ついにARM版Windows 10が発表されましたが、驚くのがそのバッテリー持ちで両者ともにバッテリー駆動時間が20時間を超えるなど、過去のノートPCより格段にバッテリー持ちが向上していることがわかります。
また、LTE接続対応も特徴となっており、Snapdragon 835により低消費電力でのLTE接続も期待できます。
気になるのはARM版Windows 10におけるSnapdragon 835の性能がどれほどのものなのかという点ですが、以前にベンチマークが公開されており、その結果によればSurface 3を超える性能となっています。
Qualcommは同イベントで新型のSnapdragon 845も発表しており、今後もARM採用ノートPCのさらなる性能向上が期待できそうです。
今回のARM版Windows 10 PCの登場で、PCの在り方というのがまた大きく変わるものと思われます。圧倒的に低消費電力で低発熱なARMベースのプロセッサを採用すればPCの設計の幅がより広がるでしょうから、さらなる薄型化や軽量化、あるいはスマホのようなサイズまでコンパクト化することなども期待できるかもしれません。
これは今後が楽しみですね^_^
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