12インチの新型MacBookにRetinaディスプレイが搭載されるという噂は前からありましたが、その具体的な解像度の噂は今まで2つありました。
その解像度は
2732×1536ピクセル(アスペクト比 16:9)と
2304×1440ピクセル(アスペクト比 16:10)
です。
個人的には2304×1440ピクセルになる可能性が高いのではと考えています。
以下ではそう思う理由とそれぞれの噂の詳細についてまとめてみました。
2732×1536ピクセルの噂
2732×1536ピクセルというのは現行の11インチMacBook Airの(1366×768)の4倍の解像度でもともとはアナリストのダニエル・マッテさんの予想です。
iPad Airと同じ液晶を11.88インチサイズにカットすれば2732×1536ピクセルで画素密度(264ppi)となり、コストカットにもつながるためこの解像度になる可能性が高いとしています。
2304×1440ピクセルの噂
2304×1440ピクセルというのはMacBookの対応解像度である1152 x 720の4倍の解像度で現行のMacBook Pro Retina 13インチの2560×1600(1280×800の4倍)より一段階低いものになっています。
画面サイズが12.0インチだったとしますと画素密度が226ppiとなり、MacBook Pro Retina 13インチの227ppiに近いことからこの解像度になるのではと噂されています。
2304×1440ピクセルが採用されると考える理由
2304×1440ピクセルが採用されると考える理由ですが大きく分けると2つあります。
性能の問題
一つは性能の問題です。
12インチMacBookにはCore Mが搭載されると予想され(詳しくはこちらで解説)、Core MのGPU性能が解像度の高いRetinaディスプレイを動かすにはやや力不足な性能であると思われるからです。
具体的な性能は以下の記事で比較しています。
新型MacBookに搭載されると噂のCore Mの詳細とMacBook AirなどのCPUと性能比較
この記事で比較した結果2012年のMacBook Pro Retina 13インチとほぼ同じGPU性能であることがわかりました。
2012年のMacBook Pro Retina 13インチはスケーリング(表示領域を調整する機能)で高解像度に設定すると全体の動作が明らかに遅くなるということが報告されていてGPU性能が十分でなかったと考えられています。
そのためAppleとしては今回の12インチMacBookでは解像度を落とすことで動作を安定させることを優先するのではないかと思います。
アスペクト比
2つ目はアスペクト比が16:10であることです。MacBook Retinaディスプレイは全てアスペクト比が16:10で統一されていますので、スケーリングのことも考えますとAppleとしてはアスペクト比が16:10のほうが扱いやすいのではないかと思うからです。
ちなみにスケーリングの解像度についてですが、
MacBook Pro Retina 15インチ(2880×1800)は
1024 x 640 1280 x 800 1440×900(標準) 1650×1080 1920×1200
MacBook Pro Retina 13インチ(2560×1600)は
1024 x 640 1280 x 800(標準) 1440×900 1650×1080
に対応しているので、
12インチMacBookに2304×1440ピクセルが採用されれば
1024 x 640 1152×720(標準) 1280 x 800 1440×900
という感じで対応するのではないかと思います。
これならば新たに1152×720に対応させればいいので、Appleとしては扱いやすそうです。
これが2732×1536ピクセルの場合ですと
1136×640 1366×768(標準) 1422×800 1600×900
といった感じでしょうかね。
新たに全てのスケーリングに対応させる必要がありますので、大変な作業になりそうです。
他にもMacBookを使っていて思ったことですが、アスペクト比が16:10のほうが16:9より縦に長いので、Webページや書類などが見やすいですし、作業もしやすいです。
MacBook Air 11インチ以外のMacBookがアスペクト比16:10で統一されているのもパソコンとしての使いやすさを重視しているからだと思います。
これらのことを考えますと12インチMacBookの解像度は2304×1440になる可能性が高いのではと思います。
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