iPad mini 4ユーザーが考えるiPad Pro 10.5を買う価値について

iPad Pro 10.5-1

新たに発表されたiPad Pro 10.5は従来モデルよりも確実に進化し、より使い勝手が向上していますが、実際のところ従来のiPadユーザーにとって買い替えるに値する価値があるものなのでしょうか?

今回はiPad mini 4ユーザーである自分がその使い勝手を踏まえてiPad Pro 10.5を買う価値について考えてみることにしました。

iPad Pro 10.5を買う価値とは?

iPad Pro 10.5は様々な点が進化していますが、iPad mini 4ユーザーから見た大きな違いは以下の通りになります。

  • 10.5インチサイズ
  • 2,224 x 1,668ピクセル解像度
  • 120Hzディスプレイ
  • 高性能A10X Fusionチップ搭載
  • 高音質4スピーカー搭載
  • カメラ性能の大幅な向上
  • 第2世代Touch ID搭載
  • USB 3.0対応Lightning端子
  • フルサイズSmart Keyboard対応
  • Apple Pencil対応

それぞれの価値について考えてみます。

10.5インチサイズ

画面が大きいというのは作業をする上では良いことですし、携帯性という面では悪いことでもあります。単純に携帯性を求めるのなら7.9インチで298.8gのiPad mini 4のほうが明らかに優れています。

ただ、iPad Pro 10.5は469gと比較的軽量で、9.7インチiPadより少し大きくなった程度のサイズにおさまっており、ノートPCを持ち運ぶのに比べればだいぶ携帯性に優れていると言えます。

個人的にはiPad Pro 10.5だけでノートPCの代わりになるというなら全然苦にならない重さとサイズだと思いますし、逆にノートPCも一緒に持ち運ぶとなればiPad mini 4のほうに軍配が上がるものと考えます。

 

2,224 x 1,668ピクセル解像度

従来の2,048 x 1,536ピクセルに比べ少し解像度が拡張されています。これにより表示領域が少し広がるため多少は作業しやすくなるものと思います。

とはいってもそこまで大きな差はないので、ほんとに気持ち程度だと思います。変わらないよりはマシといったところでしょうね。

 

120Hzディスプレイ

iPad Pro 10.5では従来の60Hz駆動の2倍となる120Hzディスプレイに進化しましたが、実質的なメリットはApple Pencilを使用するときに快適になるくらいのものです。

実際に触れてみるとその滑らかさに驚きますが、それによって作業効率が改善されるということはあまりないかと思われます。動かしていて気持ちが良いくらいでしょう。従来の60Hzでも十分滑らかですし。

 

高性能A10X Fusionチップ搭載

高性能なA10X Fusionチップ搭載により、iPad mini 4のA8チップよりCPU性能2.5倍、GPU性能4.3倍と非常に大きな性能向上を実現していますが、正直その恩恵を受けるのは一部のプロユーザーに限られるものと思います。

実際に使っている人ならわかることかと思いますが、iPad mini 4でもたいていのアプリが十分快適に使える性能で、よほどプロ向けの作業を行わない限り性能向上を体感できないことがほとんどです。そのためその性能を活用できるアプリを使わない限りほとんどのユーザーにとってiPadの性能向上自体に大きな価値はないものと思われます。

 

高音質4スピーカー搭載

ステレオ対応の4スピーカー搭載により音楽再生時や映画やYoutubeなどの動画視聴体験が大きく向上することが期待できます。

iPad mini 4は下側にしかスピーカーが搭載されておらず、横向きにすると片側からしか音が聞こえてこなかったので、横向きでもステレオで迫力のある音楽を楽しめるという意味では良い変更点だと思います。

 

カメラ性能の大幅な向上

カメラ性能は最新のiPhone 7と同等のものを搭載しており、確実に高画質な写真や動画を撮ることができるようになっています。ただ、個人的にiPadで本格的に写真を撮ろうと思ったことはなく、とりあえず向上する分には良いか程度にしか感じていません。

 

第2世代Touch ID搭載

第2世代Touch IDにより、より高速かつ正確に指紋認証を行うことができるようになります。iPad mini 4にもありますが、地味に便利な機能でこの改善は素直に良いと思いますね。

 

USB 3.0対応Lightning端子

スペック上にはありませんが、iPad Pro 10.5のLightning端子はUSB 3.0に対応しています。これによりLightning – USB 3カメラアダプタなどを利用して外部機器とのデータ転送速度が改善されます。

この変更はあまり強調されていませんが、個人的にけっこう大きな変更点だと思いますね。これがカメラだけでなく、USBメモリなどにも対応すれば最高なのですが、今のところはカメラのみのようです。

 

フルサイズSmart Keyboard対応

これこそがiPad Pro 10.5ならではの価値だと思うのですが、フルサイズのSmart Keyboardに対応しています。

Smart Keyboard自体かなり便利なもので、ペアリングや充電不要で手軽に外部キーボードとして扱うことができ、スタンドや画面保護の役割を果たすというアクセサリとしては非常に優れています。

しかもフルサイズのキーボードというのはどうしても大きさに制約があるため、そのギリギリを実現できるiPad Pro 10.5のサイズでしか成し得ません。こればかりはiPad mini 4では実現できないものですね。まあBluetoothキーボードを使えば代わりにはなりますが、Smart Keyboardの手軽さ、便利さには及びません。

 

Apple Pencil対応

これはだいぶ人を選びそうなアクセサリですが、iPad ProシリーズはApple Pencilに対応しています。このアクセサリの魅力はまるで本物の紙に書くように滑らかに文字や絵などが描けるということです。

iPadで絵を描く人や紙の代わりとなるようなメモを残せるデバイスが欲しい人などにとってはかなり魅力的となるアクセサリとなるでしょう。

このアクセサリはiPad 9.7やiPad mini 4では対応していないためProシリーズだけにしか使えませんので、これもiPad Pro 10.5ならではの価値ということになります。

 

まとめ

上記の点を踏まえましてiPad mini 4ユーザーの観点からiPad Pro 10.5を本質的に買う価値を考えてみますと

  • 画面が大きくてそこそこ携帯性が良い
  • フルサイズのSmart Keyboardが使える
  • Apple Pencilが使える

ということにしぼられると思います。あとは”おまけ”です笑

もちろん機能改善はあったほうが良いですが、正直だいたいの機能に関してはiPad mini 4でも十分快適なレベルに到達していますので、機能改善のために買うよりかは新機能や物理的な快適さのためにiPad Pro 10.5を選ぶということになりそうです。

 

ちなみに今秋に配信されるという「iOS 11」ではiPadがPCのような使い勝手に近づくと言われており、それなりのスペックが要求されそうな気がしますが、実際にiOS 11 パブリックベータ版をiPad mini 4にインストールして試してみたところ、意外と普通に使うことができました笑

iPad mini 4にiOS 11 パブリックベータ版をインストールしてみた
先日、開発者でなくともアップデートできる「iOS 11」のパブリックベータ版が配信されたので、一足先に手持ちのiPad mini 4でアップデートしてみました。 今回はそのiOS 11の主な機能の使用感についてまとめてみました...

このことからもiPad mini 4でも十分「iOS 11」が使えることがわかります。

 

あとは結局”使い方”しだいでしょう。

別にiPad mini 4でもiPad Pro 10.5でも他のタブレットでもなんでもいいんだと思います。問題はそれをどう使っていくかです。使っていく上でこれじゃやりたいことが思うようにできないと感じるのなら変えていけばいいだけの話で、新製品が発表される度に魅了されて買い替えてしまっていてはキリがないわけです(自分がまさにそうだったのですが笑)

だからその製品をどう使うのか客観的に考えることは大事だと思います。

タブレット購入時などの参考になれば幸いです^_^

 

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