iOSデバイスの分解に定評のあるifixitは新たにiPad mini4の分解画像を公開しました。
今回はこの分解画像からiPad mini4とmini3(Wi-Fiモデル)の変更点について解説していこうと思います。
外観
外見上の違いとしてiPad mini4ではスピーカーの穴の数とマイクの位置、ミュートスイッチなどが変更されています。
iPad mini3(下)とmini4(上)のスピーカーの穴
iPad mini4はスピーカーの穴が一列になっています。これは薄型化の影響でしょう。
iPad mini3(下)とmini4(上)のマイクの位置とミュートスイッチ
iPad mini4ではマイクの位置がカメラ付近によっています。また、ミュートスイッチがなくなっています。また、音量ボタンもiPhone6のようなデザインになっています。
これらの外見上の変化はおおよそiPad Air2と同じです。
分解画像
iPad mini3(左)とmini4(右)の分解画像
こちらがiPad mini3とmini4(どちらもWi-Fiモデル)の分解画像の比較です。
バッテリー(ピンク部分)
mini3ではバッテリーのセルが2つだったのに対し、mini4ではバッテリーのセルが一つになっています。またバッテリーの容量がmini3の6471mAh(24.3Whr)から5124mAh(19.32Whr)へと減っています。
ただ、より省電力なA8チップ搭載により、バッテリー駆動時間は変わらないようです。
Wi-Fi用アンテナ(オレンジ部分)
mini3では、Wi-Fiアンテナは左下と右下に配置されていましたが、mini4では左下と右上になっています。また、右上に移動したWi-Fiアンテナはサイズが大きくなっています。
おそらく今回の変更でWi-Fiアンテナ同士の電波の干渉を防ぎ、大きくなったことでより感度が良くなっていることが期待できますね。
ちなみにmini4の左上の空いた空間はLTEモデルのためのものだと思われます。
前面カメラ(黄色部分)
mini4では前面カメラのためのスペースがより削減されています。これによりWi-Fi用及びLTE用アンテナのためのスペースが広がり、先ほど説明したようにアンテナの感度の向上につながっているものと思われます。
プラスチックスペーサー(緑色部分)
mini3では何もなかった空間にmini4ではプラスチックのスペーサーが新たに搭載されています。これにより今までより密度の高い構造になり強度が上がっているものと思われます。
このWi-Fiモデルの何もないスペースはLTEモデル向けのチップが搭載される場所になります。
ロジックボード
iPad mini4のロジックボード
A8チップ(赤色部分)
A8チップ内部にはSK Hynix製のLPDDR3 2GBのメモリが搭載されています。
mini3では1GBだったので、2倍のメモリ容量となっています。
iPad Air2と同じメモリ容量であるので、Split View(同時に2画面でアプリ操作する機能)にも対応しています。
また、A8チップはmini3のA7チップと比べてCPU性能30%向上、GPU性能60%向上となっています。
M8モーションコプロセッサ(緑色部分)
M7からM8に進化したモーションコプロセッサにより、より低消費電力に傾きや位置検出、気圧測定などが可能になります。
その他は特に大きな変更は確認できなかったので省略
iPad mini4はmini3から薄く、軽くなり、A8チップ搭載で、大きく性能が向上していましたが、内部も様々な面でより進化しているようです(公式な発表ではなく、個人的推測な部分もありますが)
これはますますiPad mini4がほしくなりますね。
買いたいけど、新型MacBookもほしいし…悩みどころです^^;
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