最近新型iPad Proに関する記事を多く見かけますが、新しくなったApple Pencilの使い心地を述べる人たちはイラストレーターや漫画家などが中心で、一般的にもApple Pencil=絵描き向けという認識が強いように思います。
自分はiPad Pro 10.5を購入と同時にApple Pencilも買いましたが、その理由は決して絵を描くためではありませんでした。
今回はそんな自分が購入してから1年間Apple Pencilをどう使ってきたのか、その感想とともにまとめていこうと思います。
意外と知られていないApple Pencil対応アプリの豊富さ
Apple Pencil=絵描き向けと思っている人にとって盲点となりがちなのが、対応アプリの存在。
Apple Pencil対応アプリは絵描き向けのものばかりだと思っていると、なかなかそこに目を向けられることはありませんが、実際にどういうアプリが存在するのかを知ると、Apple Pencilに対する認識が大きく変わります。
自分も最初はApple Pencilは絵描きのためのものだと思っていましたが、対応アプリの豊富さ、便利さを知って以降はApple Pencilは多くの人の可能性を広げる素晴らしいデバイスだと思うようになりました。
実際に自分が買うきっかけとなったApple Pencil対応アプリが以下のとおりです。
GoodNotes4
GoodNotes4はノートとしての用途に特化したアプリです。
シンプルな操作感が特徴で、書いた文字を取り消し、やり直ししたり、書いた文字を特定範囲のみ選択して移動したり、ノートの管理を画期的に簡単できる次世代のノートのようなアプリとなっています。
自分は普段このアプリでiPad Proを”本当に”ノートの代わりとして使っています。
会議でメモするときやブログのアイディアをまとめるとき、話し相手にわかりやすいよう書いて説明しながら使うときなどにかなり重宝しています。
確かにノートの代わりとして使えるけど、紙のノートほどではない”なんちゃってノート”…ではなく、本当にノートの代わりになるんです。いや、ノートの代わりどころではなく、紙のノートのアップデート版と言ってもいいくらい素晴らしいアプリです。
このノートの使い勝手の良さに慣れすぎて、紙のノートで書き間違えたときにアンドゥ(取り消し)ボタンを探してしまうことがあったほどです(嘘みたいな話ですが本当にあった話です笑)
正直自分はこのアプリのためだけにApple Pencilを購入する価値があるのではと思うくらいのクオリティです。
有料ですが、本当にオススメのアプリです。
Nebo
こちらはGoodNotesと同様にノート的な用途で使えるアプリなのですが、GoodNotesと違うのは書いた文字を認識してテキストに変換したり、手書きの計算式をLaTex形式に変換、計算結果を表示などができるアプリとなっています。
図形を描けばキレイな直線の図形に変換できたり、ダイヤグラムを作ったりすることもできます。
GoodNotes4は完全にノートの代わりといった感じですが、こちらはキレイにテキストや数式、図形、ダイヤグラムを作成してまとめたい学生やビジネスマンのプレゼン用途などに特化しているアプリでしょう。
個人的にはGoodNotes4で十分ですが、人によってはこちらの方が最適だという人もいることでしょう。
Shapr3D
こちらは画期的な3Dモデリングアプリで、通常複雑な操作が要求される3DCADデータ作成をApple Pencilで直感的に誰でも簡単に3Dモデルが作れてしまうアプリとなっています。
どう画期的なのかは上記動画を見るとよくわかります。
自分はこのアプリで、自作PCのケースをあらかじめ3Dモデルで作成して、サイズや部品の配置などを検証したり、自分でiPhoneやiPad向けのスタンドの3Dモデルなどを作成するなどの用途に使っていました。
今まで3Dモデリングとは縁のなかったような人でも簡単に3Dモデルが作れる素晴らしすぎるアプリです。3Dプリンタがあれば、より活用の幅が広がるでしょう。
ちなみにモデルを作成するだけなら無料で使えます(他のCADソフトと互換性をもたせるためには月額制)
以上が自分が特に気に入ったApple Pencil対応アプリなのですが、この他にも絵描き向けでないApple Pencil対応アプリはいっぱいあります。
探してみると思わぬ便利アプリが見つかるかもしれません。
Apple Pencilを1年間使ってみて思ったこと
ひとまずただのブロガーがApple Pencilを1年間使ってみて思ったのはApple Pencilは絵描きではなくとも活用次第でiPadに別の価値を持たせるデバイスだということです。
Apple Pencilが登場する前はiPadはただiPhoneが大きくなっただけのデバイスに過ぎませんでした(それでも十分便利ですが)
しかし、Apple Pencilが登場して以降、iPadはノートにもなるし、簡単に3Dモデリングができるデバイスにもなるし、手軽に本格的な絵を描くためのデバイスにもなりうるようになったわけです。
自分の場合だとiPadはこれまではただ動画を見たり、ネットを見るだけの娯楽的な用途のためにしか使ってきませんでしたが、上記のGoodNotesによっていつでもノートの代わりになるデバイスと化しました。これだけでもApple Pencilを購入した価値があると思ってます。
特に前のように大量の紙のノートやルーズリーフを消費、管理する必要がなくなったのが最高です。
問題があるとすれば時と場合によって、iPadが使えない状況があることですかね。やはりいまだにiPadやiPhoneなどの電子機器でメモを取るのを不快に思う人はいますので、この辺りはもっと寛容になってほしいところです^^;
ひとまずApple Pencilは多くの人にとってオススメできるデバイスであることは言っておきたいです。
活用次第で今まで気づかなかったiPadの新たな価値が生まれてくるかもしれません。
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