新型MacBook Pro 14インチ/16インチ(2021年モデル)は新たにミニLEDディスプレイという先進的なディスプレイ技術が採用されていますが、これにより従来の液晶ディスプレイよりも画質が大幅に向上しました。
今回は実際に実機による比較を行い、どれくらい画質が向上したのか、画質に詳しい筆者が見比べてみました。
新型MacBook Pro(2021年モデル)と旧モデル(2020年モデル以前)の実機の画質の違いが気になる方はぜひ参考にどうぞ。
何が変わったのか?
新型MacBook Pro 14インチ/16インチでは新たにミニLEDディスプレイという方式が採用されています。これは従来の液晶ディスプレイを活用した技術ではあるのですが、バックライトが全て均一に光るのではなく、細かく分割されたミニLEDの光を部分ごとに制御することで、暗い場所はより暗く、明るい場所はより明るくすることが可能となり、圧倒的なコントラストを実現しています。
Apple公式イベントの映像を見ると上記画像のように分割制御されているようで、かなり細かく制御されていることが分かります。この分割数が多ければ多いほど、より正確に暗さと明るさを再現できます。
何分割かは公式に明らかにされていませんが、少なくとも576分割しかないApple Pro XDR Displayよりも大幅に分割数が向上していると思います。ちなみに個人的に上記画像の分割数を数えてみたところ少なくとも2496分割はありました。
スペックによる比較が上記の通りです。
MacBook Pro 13インチと14インチを比較してみますと、
- 解像度:2560×1600ピクセル→3024×1964ピクセル
- 画素密度:227ppi→254ppi
- 色数:1677万色(24bit)→10億色(30bit)
- 輝度:500ニト→1000ニト(ピーク時1600ニト)
- コントラスト比:約1000:1→100万:1
- リフレッシュレート:60Hz→120Hz
とあらゆる面で大幅に向上しています。
実機比較
左:MacBook Pro 14インチ(2021年モデル)、右:MacBook Pro 13インチ(2020年モデル)
展示されていたMacBook Proの写真データに入っていたデモ用のHDR動画による比較です。
画像経由なので厳密には実物通りというわけではありませんが、画像経由で見てもはっきり分かるほどに明らかにMacBook Pro 14インチの方が優れた色合い、明るさ、コントラストとなっており、画質がいかに向上したかが分かります。
左:MacBook Pro 14インチ(2021年モデル)、右:MacBook Pro 13インチ(2020年モデル)
暗さと明るさがはっきりと分かるような上記動画でもその差は明らかで、圧倒的に新モデルの方が明るく、そして暗い部分はより暗くなっていました。実物を見るとその圧倒的な違いに驚きます。
ちなみにですが、今回比較対象となったMacBook Pro 13インチ 2020年モデルも業界トップクラスの画質で、ノートPCとしてはかなり画質が良いモデルです。そのモデルと比較してここまで差が出るということは新モデルがいかに画期的な性能向上を実現しているかという話です。
総評
今回試してみた限り新型MacBook Pro 14インチ(16インチ)の画質は間違いなくノートPC最高峰であり、あらゆるディスプレイの中でも最高峰クラスの画質であると思います。
Apple製品はスペックには表れない色精度も非常に高く、安定した表示品質に定評のあることからも業界最先端であることは間違いないでしょう。
世界最高峰の画質を体感してみたい人は一見の価値ありだと思います。
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