「Tapt」というiOS向けリズムゲームを開発しているアイルランドのStephen Coyle氏によりますと、AirPodsは他社の無線イヤホンより遅延が大きいという結果となったことが判明しました。
左右独立した設計が影響か?
同氏が自身が開発したアプリ「Tapt」とiOSのキーボード音から調査したAirPodsとLightningイヤホン、他社製無線イヤホンの遅延の比較結果がこちらです。
各イヤホンの「Tapt」の遅延を見てみますと、有線のLightningイヤホンが61ms、他社製無線イヤホンが190〜220ms程度であるのに対し、AirPodsは251msと遅延が大きいことがわかります。
ちなみにms(ミリセカンド)=1/1000秒なのでAirPodsは約0.25秒遅れていることになります。
これがどれくらい遅れているかは同氏が作成した以下の遅延比較動画を見るとわかりやすいでしょう。
AirPodsとLightningイヤホンの比較はこちら
この遅延の原因として、AirPodsは他の無線イヤホンと違い、左右独立の完全ワイヤレスを実現しているので、左右それぞれの音声を同期するためにこのような遅延が発生しているのではないかと予想されています。
AirPodsの251ms(約0.25秒)という遅延は普通に音楽を聞いたり、動画を見たりする程度ならそれほど気になるものではありませんが、リズムゲームをするときはかなり致命的な遅延となりそうです。
何もこれはAirPodsに限らず他の無線イヤホンでも同じことなので、リズムゲームをする方は無線イヤホンを使用しないほうがいいでしょう。
※2019/3/21追記
新型AirPodsの遅延を計算してみました。
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