iPhone 12 miniの予約が始まりましたが、気になるのは保護フィルムは何を選ぶべきかということです。
個人的に保護フィルムを購入するときはいつもおおよそ決まっているのですが、今回はどういった保護フィルムを選ぶのか、選ぶべきでないフィルムはどういうものなのか理由とともに語っていこうと思います。
※2020/11/14追記
実際に保護フィルムを購入して確かめた結果、PET素材は致命的な問題を抱えている可能性があることが判明しました。
※2020/11/16さらに追記
どうやらiPhone 12 mini自体が特定のフィルムを貼るとタッチ操作できない不具合を抱えているようです。
保護フィルムの種類
まず保護フィルムの種類について軽く説明しておきます。
現在保護フィルムの素材は大きく2種類で
- PET素材フィルム
- ガラスフィルム
となっています。
PET素材フィルム
PET素材は保護フィルムとしては一般的な素材で、いわゆる普通の薄くペラペラしたフィルムのことを指します。
このフィルムのメリットは
- 薄い
- 割れない
- 貼っているのかわからない
- ケースと干渉しない
- 画面の傷を防ぐ
- 画面との視差が少ない
- ガラスより光を反射しにくい
デメリットは
- ガラスより貼りにくい(気泡ができやすい)
- ガラスより表面は傷つきやすい
という点があります。
一番のメリットは薄くて割れないことで、その薄さゆえに貼っているのが分からなかったり、ケースとの干渉もなかったり、画面との視差が少なかったりします。
デメリットはPET素材はガラスに比べて柔らかいので、気泡ができやすかったり、表面に傷がつきやすいという点があります。しかし、最近は技術の進歩によってかなり傷つきにくくなっており、少なくとも爪でひっかく程度では傷つきにくくなっています。
ガラスフィルム
最近よく見るようになったガラスフィルムです。
ガラス製なのでPET素材よりも硬く、頑丈そうなフィルムとなっているのが特徴です。
このフィルムのメリットは
- 高透過率(透明度が高い)
- 非常に傷に強い
- ある程度の衝撃にも耐えられる
- 気泡なく貼りやすい
- タッチ操作が滑らか
デメリットは
- 割れる
- PET素材よりかなり厚め(ケースと干渉しやすい)
- 光を反射しやすい(明るい所での画質が低下)
- 画面との視差がある
という点があります。
ガラスの大きなメリットは非常に傷に強く、透明度が高いことです。技術の進歩により、ある程度薄くても衝撃に耐えることができ、PET素材より頑丈です。また、ガラス素材なのでタッチ操作が滑らかで、気泡なく貼りやすいという点があります。スマホに対するメリットが非常に多く、最近よくつけている人を見かけるのも納得な印象です。
デメリットは割れるという点とPET素材よりかなり厚めなためケースとの干渉が起こったり、画面との視差が発生したりする点などがあります。また、ガラス素材なので何のコーティングもない場合は光を反射しやすいです。
光を反射しやすいというのは地味に画質に大きな影響を与える欠点です。最近のiPhoneはディスプレイに特殊な低反射コーティングを施しており、光の反射をかなり抑えるようになっています。しかし、そこに反射率の高いガラスフィルムを貼ってしまうと例え高透過率のフィルムであっても明るい所での画質が格段に下がり、全体的に白っぽくなってしまいます。
詳細にどのように画質に影響するかは以下の記事を見てもらえばわかるかと思います。
また、ガラスフィルムはPET素材と違い割れます。ガラスフィルムが割れた場合はフィルムをはがすのが相当面倒で、最悪iPhone側のディスプレイを傷つけます。また、ガラスフィルムを貼っていてもiPhone側のディスプレイも割れてしまうことはよくあります。実際にガラスフィルムを貼っているのに内側のiPhoneのガラスまで割れていたという人は何度も見てきました。
一見するとガラスフィルムの方が頑丈そうで、iPhoneのディスプレイをより完全に守ってくれそうな気がしますが、明るい所での画質が低くなる、割れたら最悪、ディスプレイも割れるときは割れるという点を考えますと、個人的には選ばないタイプの保護フィルムですね。
表面処理
素材は大まかに2種類ですが、表面処理にも様々な違いがあり、
- 光沢仕様
- 非光沢(マット)仕様
- 低反射コーティング仕様
- 覗き見防止仕様
- ブルーライトカット仕様
- 抗菌仕様
など色々あります。
非光沢なマット仕様と低反射コーティング仕様は似ているようで全然異なり、非光沢はその名の通り光沢しませんが、低反射コーティング仕様は光沢仕様に特殊な低反射コーティングを行うことで光の反射を抑えます。画質で言いますと後者の方が高いです。
なお、ブルーライトカットはiPhone自体にナイトシフトモードという機能として備わっており、フィルムとして貼ってしまうと全体的に青系の色をカットしてしまうため画質が落ちてしまうためあまり推奨はしません。
他は自分の用途に応じて選ぶと良いでしょう。
オススメ保護フィルム
上記を踏まえて個人的にオススメの保護フィルムを紹介します。
画質重視で画面を保護したい
とにかく画質重視で画面を保護したいのならスタンダードな高光沢フィルムがオススメです。自分が選ぶフィルムもたいていコレです。
メーカーは色々ありますが、大手エレコムが安定です。調べてみたところAmazonではPET素材の保護フィルムを扱うメーカーが少なく、実質エレコムかラスタバナナくらいしかない印象です。ラスタバナナでも普通に良いと思いますが、エレコムの方が商品数は充実していて幅広く選べます。
※2020/11/14追記
このフィルムを貼ってみたところ致命的な問題があることが判明しました。このフィルムの購入は推奨できません。
※2020/11/16さらに追記
どうやら原因はこのフィルム自体のものではなく、iPhone 12 mini自体の問題だったようです。
衝撃に対する耐性が強い保護フィルムが欲しい
衝撃に対する耐性が高い保護フィルムが欲しいならエレコムの超衝撃吸収保護フィルムがオススメです。
エレコムの数ある保護フィルムの中で最も衝撃吸収率の高い製品となっており、1mの高さから300gの鉄球を落とた場合でもガラスを割らずに守る結果となったとのこと。iPhone 12 miniの重さは133gなので、1m程度なら余裕で衝撃吸収できると思われます。万が一落としたときに少しでも衝撃を軽減したい方にオススメです。
反射率の少ない保護フィルムが欲しい
反射を軽減した保護フィルムが欲しいなら反射防止仕様の保護フィルムがオススメです。
こちらが非光沢なマット仕様なのか光沢仕様で低反射コーティングが施されているのか明確な記載はないものの、他のエレコム製反射防止フィルムにさらさらとした触り心地という記述があるためおそらく非光沢なマット仕様です。
とにかく傷に強い保護フィルムが欲しい
とにかく傷に強い保護フィルムが欲しいならやはりガラスフィルムしかありません。
オススメなのがエレコムのガラスフィルムでも最上位となるセラミックコートが施されたG Glass Premiumです。世界中のスマートフォンに採用されているゴリラガラスを採用し、鉛筆硬度9Hよりも高いモース硬度7となっており、傷に対する耐性をとにかく強化した製品となっています。
さらに傷に強い保護フィルムを求めるなら同じくエレコムのサファイアガラス採用保護フィルムがあります。しかし、こちらは値段が非常に高い上に、サファイアガラスは傷に強いが割れやすいという性質があるため落とした際に割れにくいかどうかは別問題です。
おそらく現状最高硬度の保護フィルムですが、傷と衝撃に対するバランスを取るなら上記の保護ガラスの方がオススメです。
エレコム製品ばかりが中心となってしまいましたが、個人的な経験からすると保護フィルムはある程度の名の知れたメーカーから購入するのが一番良いです。なぜならメーカーによってはサイズが微妙にずれていたり、低品質な保護ガラスを提供するメーカーなどもあるからです。
大手メーカーだから全て安心というわけではありませんが、少なくともPET素材の保護フィルムは基本的にメーカーごとに大差なく、値段もそう変わらないので大手メーカーから買っておくのが無難です。保護ガラスの場合は取り扱うメーカーが非常に多いので、名の知れていないメーカーから購入する際はしっかり調べた後の方が良いでしょう。
※2020/11/16追記
今回のiPhone 12 miniはフィルム装着時のタッチ操作に関する不具合を抱えていることが判明しています。フィルムを貼る際は問題なく動作が確認されているもの購入が推奨されます。
詳細は以下のリンクを参考にどうぞ
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