Apple低迷の前兆か?最近ラインナップが複雑化している件について

Apple lineup 2016

ここ最近、Apple製品のラインナップが急に複雑になっている気がします。

かつてジョブズが不在で、業績が低迷していたAppleも原因の一つにラインナップの複雑化があり、ジョブズ復帰後にまず行ったのがラインナップの簡略化とも言われています。

そんなAppleは2016年、第2四半期(1〜3月)決算にて同社メインの収入源となっている「iPhone」の販売台数が初めて減少し、13年ぶりとなる減収となりました(それでも売上高は505億6000万ドルですが)。

やや不安な兆しを感じさせる最近のAppleですが、今回は現状のラインナップの詳細とそれについての個人的な考察などをまとめてみました。

Apple製品の主なラインナップ一覧

まず大きなカテゴリでApple製品を分けますと以下のようになります。

  • iPhone
  • iPad
  • Mac
  • Apple TV
  • Apple Watch

今回はその中でもラインナップが複数あるiPhone、iPad、Macについて見ていきます。

 

iPhone

  • iPhone 6s Plus (5.5インチ)
  • iPhone 6s (4.7インチ)
  • iPhone SE (4.0インチ)

iPhoneのラインナップは4sまでが3.5インチ、5sまでは4.0インチのみと一つだけで統一されていましたが、6では4.7インチ、5.5インチの2つとなり、6s以降はその2つに加え、新たにSEという名の4.0インチモデルが復活しました。

このSEというモデルはこれまでナンバーが割り振られていたiPhoneの中でも特殊なモデルで、正直なところその名称だけでは立ち位置がわかりにくいモデルでもあります。

せめて6s miniといったような名称だったら今よりわかりやすかったとは思いますね(ただ、SEは5sそっくりなので、6s miniだと違和感があるのでしょうがないとは思いますが笑)。

そのあたりは今後のラインナップで改善されることに期待ですが、噂ではiPhone Proなるものが登場し、次回のモデルは7ではなくなるという情報もあり、ラインナップはより複雑になる可能性もあります…

 

iPad

  • iPad Pro (12.9インチ)
  • iPad Pro (9.7インチ)
  • iPad Air 2 (9.7インチ)
  • iPad mini 4 (7.9インチ)

iPadのラインナップはiPhoneよりも複雑化しています笑

見てわかるように9.7インチモデルは2つ存在しており、ブランド名、ナンバリングもバラバラです。

この中でもやっかいなのが、iPad Pro 12.9インチと9.7インチです^^;

両モデルは同じA9Xプロセッサを搭載していますが、12.9インチモデルは4GBメモリ搭載で、性能面ではこちらのほうが上です。対する9.7インチモデルはメモリ容量などは劣るもののディスプレイは12.9インチより広色域のP3規格に対応し、背面と前面カメラは12.9インチよりも高解像度で、一部スペックではこちらのほうが優れているという奇妙な立ち位置となっています。

噂ではiPad Air 3なるものが登場するとの情報もあり、ますます複雑化する可能性が考えられます…

 

Mac

  • MacBook 12インチ
  • MacBook Air 11インチ/13インチ
  • MacBook Pro 13インチ/15インチ
  • iMac 21.5インチ/27インチ
  • Mac mini
  • Mac Pro

※MacBook Pro 13インチとiMac 21.5インチはRetina搭載モデルと非搭載モデルがあります

MacはMacBookシリーズがMacBook 12インチの登場で若干複雑化した気がします。

MacBook 12はMacBook Airよりも軽量かつコンパクトでRetinaディスプレイ搭載するなど機能面で優れていますが、価格は高めで、性能面ではAirよりも劣るというモデルです。

そのためMacBook Airは廉価版の立ち位置ながらMacBook 12よりも性能は良いというモデルとなっています。

ただ、MacBook 12でも十分な性能なので、Airは低価格モデル、MacBook 12は携帯性や機能性に優れた若干高価なモデルという立ち位置で納得なのですが、MacBook 12の登場でMacBook Pro 13の存在価値が薄れつつあるのが個人的に気になるところです。

詳しくは以下の記事で述べていますが、MacBook 12はRetinaディスプレイ搭載で、軽量かつコンパクト、それでいて性能は十分なレベルに達しているので、MacBook Pro 13がある意味が薄れつつあるように思います。

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一応性能面では、確かにMacBook Pro 13のほうが上ですので、ラインナップ自体は特に問題ないかと思いますが、MacBook Pro 13が必要なくなるのも時間の問題かもしれません。

MacBookシリーズ以外はiMac 21.5/27インチはディスプレイ一体型PCとして、Mac mini/Proは据え置き型PCとしてしっかり立ち位置が分けられていますので、こちらは問題ないかと思います。

 

まとめ

以上のことからもわかるように最近のApple製品のラインナップはやはり複雑化しています(特にiPhone、iPad)。

Appleは多様化するニーズに応えるためか最近多くの新製品を発売しているためラインナップが複雑化しているのですが、ラインナップを増やすのはまだいいとしても、もう少し名称を統一してほしいものです。この状態が長期的に続けば、業績に大きな影響が出てくる可能性も十分考えられます。

それでもAppleはブランド力があるので、しばらくは安泰かと思われますが、ラインナップの複雑化がAppleの低迷のきっかけになってしまわないよう今一度ラインナップの改善に力を入れてほしいものです。

Appleファンの一人としてこの現状はやはり気になるので、今後Appleが改善してくれることを願ってます。

 

参考:GIZMODOApple

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