Qualcommは米国のCES 2017にてハイエンドスマートフォン向けSoC「Snapdragon 835」を発表しました。
総合的な性能が大きく向上!
Snapdragon 835の大きな特徴はCPU・GPU向上、消費電力削減はもちろん、その他多くの機能が大きく改善されている点です。
主な特徴をまとめますと
- CPU性能20%向上
- GPU性能25%向上
- 消費電力25%削減
- パッケージ面積30%削減
- デュアルチャネルLPDDR4 1,866MHz対応
- 2.45GHz高性能コア×4、1.9GHz省電力コア×4のBig.LITTLE方式8コアCPU採用
- 最大20%高速、最大30%効率の良いQuick Charge 4充電対応
- 拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、HDR10対応
- 4K/60fps/10bitカラーディスプレイ対応
- 最大1Gbps(下り)、150Mbps(上り)のLTE通信対応
- 最大7GbpsのWiGig(802.11ad)対応
- 802.11ac 2×2 MU-MIMO対応
- Bluetooth 5.0対応
- デュアルカメラ最大1600万画素、シングルカメラ最大3200万画素対応
- 電子式手ぶれ補正強化、AF速度向上、暗所ノイズ低減機能
- 32ビット/384kHzハイレゾ音源対応
- ARM版Windows 10対応(予定)
となっています。
ARやVR、WiGig、Quick Charge 4、Bluetooth 5.0などまさに最新の仕様に対応しており、少なくとも2017年におけるスマートフォン向けとしてはほとんど不足なしのスペックとなっています。
いまや大半のAndroidスマートフォンに搭載されているQualcommのSnapdragonですが、今回のモデルはかなりの性能向上を果たしているようです。
2世代前のSnapdragon 810では発熱問題が発生し、一時は多くのメーカーより採用が見送られたこともあるSoCですが、少なくとも今回のモデルはそのような心配はなさそうな気がします。
個人的には今年中にも登場するというARM版Windows 10への対応が気になるところで、もしかすると今年中にPCのフル機能が扱えるスマートフォンの登場が期待できるかもしれません。
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