先日Microsoftが新たなSurfaceシリーズである「Surface 3」を発表しました。
いままでのSurfaceシリーズとは異なり、OSがWindows RTではなくWindows 8.1になり、Surface 2より薄型軽量で、499ドル〜という低価格で販売されることで、非常に注目されている製品です。
そんなSurface 3のCPUには、最新のCPUである「Atom x7 Z8700」を搭載するとのことですが、このCPUを搭載する製品はおそらくSurface 3が初なので、性能などは未知数です。
そこで、今回は最新世代のAtomに関する情報と従来のAtomシリーズなどの性能を照らし合わせて「Atom x7 Z8700」の性能を推測してみました。
Atom x7とは?
そもそもAtom x7とはなにかといいますと、最新のCherry Trail世代から新たに採用されたAtomのブランド名で、x3、x5、x7と性能順に分けられています。Atom x7はその中で最も性能がいいモデルのことをいいます。Coreシリーズのi3、i5、i7のようなものですね。
Intel CPUブランド一覧
Atom x7 Z8700のスペック
Atom x7 Z8700のスペックと他のCPUのスペックを比較した結果が以下の通りです。
Atom x7 Z8700のCPU性能はCPUの周波数(GHz)を見る限りだと前世代のAtom Z3795から大きく向上したわけではなさそうです。
GPU性能はIntelが公表した情報によれば、従来(Atom Z3795)よりも1.5〜2.0倍ほど向上しているとのことです。
Atom x7とAtom Z3795のベンチマーク比較
ベンチマークスコアの推測結果
ベンチマークはCPUとGPU(OpenGL)ともに計測可能なCinebentch R11.5を基準に考えます。
上記の結果よりCPU性能は従来モデルよりわずかに向上とのことで、仮に1.1倍とします。
GPU性能は最低でも1.5倍になることを期待してスコアを計算した結果が以下の通りです(少数第二位は切り捨てています)
※このスコアはCPUから測定したスコアです。主な搭載PCで測定したスコアではない(一部を除く)ので、その点をご了承ください。
スコア参照:technikafee、Prototype、過去記事
CPU Score
GPU Score
以上がAtom x7 Z8700のベンチマークスコアを推測して比較した結果となります。
前モデルよりも確実に性能が向上していることがわかります。ただ、前世代(Haswell世代)のCore i5 Yシリーズよりやや劣るスコアとなっています。12インチMacBookのCTOモデルに搭載されているCore M-5Y71のスコアと比較しても大幅に劣るスコアとなっています。
とは言ってもTDP(消費電力)が2Wということ考えますと十分いいスコアだとは思います。
以上のAtomのスコアはあくまでも個人的な推測結果なので、参考程度にどうぞ。
ちなみに前世代のAtomを搭載したPCでもマイクラくらいはできます。
※5/20追記
Surface 3を含む最新のベンチマーク結果をまとめた記事を公開しました!詳しくは以下の記事をどうぞ
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