新型MacBookに搭載される可能性が高いCore Mですが、気になるのはその性能です。
調べたところCore Mのベンチマークが既に公開されていたので、他のCPUとの性能を比較し、Core Mの詳細とともにまとめてみました。
Core Mとは?
Core MとはIntelが9月6日に発表した新しいCPUで、HaswellのYシリーズに後継となるBroadwell-YというコードネームのCPUのことです。
最先端の14nmプロセスを採用しています。
特徴は消費電力が4.5WとHaswell-Yの11.5Wよりもはるかに低く、CPUのパッケージのサイズもより小さく、薄くなっているので、薄型でファンレスでバッテリーが長く持つPCが実現可能です。
また、Haswell-Y比でCPU性能がわずかに向上、内蔵GPU性能は大幅に向上しています(詳しくは比較にて)
Core Mは現在 5Y70, 5Y10a, 5Y10 の3種類があります。
詳細は以下のとおりです。
※追記 新たにラインナップが追加されました↓
Core Mに新たなラインナップが追加!CPU、GPU性能ともに向上したモデルも!
違いは主にCPUとGPUのクロック数で、5Y70のほうが両者ともに優れています。新型MacBookにCore Mが搭載されるとしたら恐らくこのCPUになるでしょう。
5Y10aと5Y10の違いはTDP(消費電力)を低くしたときのW数のみのようです。
新型MacBookはさらに薄くなりファンレスになるという噂もあり、現時点でファンレス設計が可能なIntelのPC用CPUはAtomかCore Mのみだと思われるので、より高性能なCore M搭載の可能性が最も高いです。
MacBook AirなどのCPUとの性能比較
Core Mの5Y70のベンチマークの結果が既に公開されていたので、今までのMacBook AirなどのCPUと比較してみました。
ベンチマークはCinebench R11.5を使用しています。
性能比較参考:Core M 5Y70, Core i5 4300U, 4250U, 4302Y, 3427U, 3210M
CPUの性能比較
※こちらはマルチコアのスコアです。
比較結果を見てみますとCore M 5Y70のCPU性能は今までのMacBook AirやSurface Pro 3に搭載されている15W〜17WのCore i5と同等という良好な結果に。
内蔵GPU性能比較
内蔵GPUの性能に関しては2013年のMacBook Airの内蔵GPUには劣るものの2012年のMacBook Pro Retina 13インチモデルの内蔵GPUと同等という結果に。
ちなみにこのときのMacBook Pro Retina 13インチのCPUのTDPは35Wあり、それと同レベルのGPU性能がTDPがたった4.5WのCPUに内蔵されているから驚きです。
新型MacBookはRetinaディスプレイ搭載との噂もありますので、このGPU性能ではRetinaディスプレイで動作させるのにやや力不足なのではないかと思いました。
実際、同等のGPU性能を持つ2012年のMacBook Pro Retina 13インチでは高解像度の設定にすると全体の動作が遅くなるという話もありました。
このあたりはOSのアップデートによって改善されることも期待できますが。
いずれにせよCore Mは消費電力が4.5Wであるにもかかわらず、2年前の35WのCore i5並のGPU性能があることがわかりました。
これにより今までのファンレスPCではできなかったようなことが実現可能になるでしょう。
※11/11追記
新たなモデルCore M-5Y71のベンチマークが公開されました。
Core M-5Y71のベンチマーク結果が明らかに! 5Y70、MacBook Air搭載CPUなどと比較してみた
参考:PC Watch
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