【2022年モデル】AirPods 第2世代/第3世代/Proの音質を徹底比較

AirPodsを選ぶときに気になるのが、各モデルの音質の違いです。

具体的にどう違うのか実際に聞いてみないと分かりにくいですし、専門的なことを言われても一般的な人からするとイマイチよくわからないかと思います。

そこで今回は、以前に約10万するヘッドホンやアンプなどを所持していたが、結局それらを売ってiPhone付属のEarPodsで満足していた経緯のある一応音質にこだわりがあるがおそらく一般人的な耳を持つ筆者が、AirPodsの音質を比較してみました。

AirPodsの音質が具体的にどれくらい違うのか気になる方は参考になるかと思います。

2022年現在のAirPodsラインナップ

現時点でApple公式に販売されているAirPodsのラインナップは

  • AirPods 第2世代(2019年3月発売)
  • AirPods 第3世代(2021年10月発売)
  • AirPods Pro 第2世代(2022年9月発売)

となっています。

それぞれ特徴がありますが、音質関連の違いをざっくりと説明すると

  • AirPods 第2世代←第1世代とほぼ同じ設計、内部チップのみ改良
  • AirPods 第3世代←第2世代からデザイン変更、内部ドライバ改良、空間オーディオに対応
  • AirPods Pro 第2世代←第1世代から内部ドライバ、チップ改良、空間オーディオ・ノイズキャンセリング対応

となっています。

音質面で最も分かりやすい違いは空間オーディオとノイズキャンセリングの有無です。

AirPods 第2世代がどちらとも未対応、第3世代が空間オーディオ対応、AirPods Pro 第2世代が空間オーディオ・ノイズキャンセリング対応となっています。

 

実機比較

実際に実機を使って比較してみます。

今回の比較検証環境は以下の通りです。

  • 再生端末:iPhone 12 mini
  • 再生アプリ:Youtube
  • 再生曲:米津玄師「KICKBACK」など

主に比較で使用した曲は以下の曲です。

冒頭から入る低音のベースが印象的な曲です。

 

AirPods 第2世代

  • 低音:ベース音が意外と良く響き、それなりに重みのある印象
  • 中音:人の声がバランスよく他の音に埋もれずにしっかり聞こえる
  • 高音:ドラムの音など違和感なく聞こえるがややこもる

AirPods 第2世代は音楽を聴くイヤホンとして十分実用的なレベルにあると思います。

実際聴き比べなどせず、単体で聴く分には全然良い音だと思いました。AirPods自体設定がとても簡単で扱いやすいので、とりあえずワイヤレスイヤホンが欲しいという人なら第2世代を選ぶのは全然ありでしょう。

 

AirPods 第3世代

  • 低音:ベース音が爽快かつ明瞭に聞こえる、少し重みに欠ける印象
  • 中音:人の声が明瞭で、はっきりと分離して聞こえる
  • 高音:非常に高音のヌケ感が良い、聞こえなかった音までしっかり拾う

AirPods 第3世代は音の爽快さに振り切った非常に快適な音質だと思います。

聞いていて気持ちが良い音で、第2世代と比較すると明らかに中音〜高音が明瞭です。一方で、低音の迫力は第2世代よりやや劣ります。また、空間オーディオの臨場感は素晴らしいです。空間オーディオオンは低音、中音、高音がそれぞれはっきりと分離され、空間の広がりを感じる優れた音質だと思います。

ただ、音作りはどちらも似ているため第2世代とどちらが良いかは人によるかもしれませんが、個人的には第3世代の方が好みです。

 

AirPods Pro 第2世代

  • 低音:ベース音が爽快かつ明瞭に聞こえる、重みは気持ち程度ある
  • 中音:人の声が明瞭で、はっきりと分離して聞こえる
  • 高音:高音のクリア感はとても良い、ヌケ感はAirPods第3世代よりやや劣る

AirPods Pro 第2世代は良くも悪くもAirPods 第3世代に近い音質だと思いました。

AirPods 第3世代自体爽快感のある素晴らしい音質なので、それに近い音質を耳を塞ぐカナル型で実現できているのは素晴らしいです。低音に関しては第3世代よりも気持ち重めかなという印象で、高音に関しては第3世代より気持ちヌケ感に欠けるかなという印象です。どちらともカナル型かそうでないかであることが影響してそうな気もします。

AirPods Proの強みはなんといってもノイズキャンセリングにあります。これはそれなりに音が聞こえてくる環境で恐ろしく効果を発揮します。例えば電車の中で音楽を聞きたいときはノイズキャンセリングがないモデルだと電車の騒音に音が負けてしまい、イマイチ音が聞きとれなかったりしますが、Proのノイズキャンセリングを有効にすると、言葉を失うほどに音が軽減され、騒音の鳴る状況下でも快適に音楽に没頭できます。

上記のことからもAirPods Pro 第2世代はAirPods 第3世代のノイズキャンセリング有りバージョンだという認識でも良いでしょう。ノイズキャンセリングを必要とするか否かで、どちらを買うべきか決まるかと思います。

 

まとめ

今回の比較からAirPodsの音質の印象をまとめると

  • AirPods 第2世代:十分実用的な音質、とりあえずワイヤレスイヤホン欲しい人は全然あり
  • AirPods 第3世代:第2世代から音が爽快さが向上した音質、空間オーディオオンで臨場感がさらに向上
  • AirPods Pro 第2世代:AirPods 第3世代に近い音質、ノイズキャンセリングでそれなりに音が聞こえる状況でも快適に音楽が聴きたい人向け

音質の違いとしてはAirPods 第2世代→第3世代はわりと違いがわかりやすいですが、AirPods 第3世代→AirPods Pro 第2世代の音質はそれほど大きな違いを感じなかったというのが本音です。何度も同じ曲で聴き比べをした結果なので、買い替える際はさらに音質の違いが分かりにくいと思います。

すでにAirPodsを持っている人は音質のために買い替える必要があるかと聞かれると微妙なところで、どちらかといえば空間オーディオやノイズキャンセリングなどの機能を目的に買い替えるなら価値はあると思います。

まだ持っていない人は上記の結果を参考に、コスト・音質・機能のバランスで選ぶと良いでしょう。

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