Ankerの電源アダプタ内蔵モバイルバッテリー「PowerCore III Fusion 5000」を購入して2週間ほど経ちました。
外出先で使用することが多かったので、今回はその詳細なレビューを行っていこうと思います。
電源アダプタ内蔵の画期的さ
このモバイルバッテリーの大きな特徴はなんと言っても電源アダプタを内蔵しているという点ですが、これが想像以上に便利なんです。
普通にコンセントにさしてケーブルをつなげば電源アダプタとなり、普通に充電できます。
1台接続時のiPad Pro 11インチ充電速度(右側 7/21 13時〜15時頃)
この状態での充電速度もそれなりに早く、充電に比較的時間のかかるiPad Pro 11インチ(2018年モデル)でも10%→80%までが1時間半、100%までは2時間ほどで完了しました。
端子はUSB-AとUSB-Cの2つあるので2台同時充電もできます。ただ、この状態だと速度は落ちます。
2台接続時のiPad Pro 11インチ充電速度(中央側 7/21 23時〜7/22 2時頃)
2台接続時のiPad Pro 11インチの充電速度は25%→80%まで約2時間、100%までが約3時間でした。
電源アダプタ内蔵の利点はただ電源アダプタの代わりになるだけでなく、モバイルバッテリーへの充電もコンセントにさすだけでできるということです。
これがとても画期的で、モバイルバッテリーを充電するのに必要なケーブルや別の電源アダプタがいらなくなるため余計な荷物が減り、充電するためにいちいちケーブルなど接続する手間も省けます。
同時にコンセントにさしておくことでモバイルバッテリーでよくある「充電し忘れ」も防止できるため、使いたいときに使えないといった問題も防げます。
電源アダプタを内蔵しただけでこの便利さ、とてもよくできてるなと思いますね。これに慣れてしまうと他のモバイルバッテリーを使う気になれないほど快適です。
モバイルバッテリーとしてはそこそこ
PowerCore III Fusionはモバイルバッテリーとしての性能は良くも悪くもそこそこです。
バッテリー容量は4850mAhでiPhoneなら十分ですが、iPad Pro 11インチを充電するには若干心もとない容量です。
1台接続時のiPad Pro 11インチ充電速度(7/20 20時〜21時頃)
単体での充電速度は18W充電とモバイルバッテリーとしては速く、約20%→70%まで1時間ほどで完了しました。しかしiPad Pro 11インチをフルに充電することはできず、iPadは1回で50%充電が限界でした。
iPhone SE(第1世代)の場合だと20%→100%充電してもモバイルバッテリーの容量は1/4減った程度でした。iPhoneなら2〜3回程度のフル充電はできるようです。
ほど良い軽さ・大きさで携帯性抜群
PowerCore III Fusionはバッテリー容量は若干心もとないものの、代わりにほどよい軽さ、大きさを実現しているように思います。
公式スペックでは重さが176g、大きさが78×71.5×30mmで最近のスマホ並の重さと手のひらにのる程度の大きさとなっています。参考までにAppleストアで売られている「Anker PowerCore Fusion PowerDelivery」は最大30W充電可能ですが、重さは249g、85.5×81.5×31.5mmと大型かつ重めです。バッテリー容量もほぼ同じ5000mAhなので、携帯性という意味ではこちらの方が優秀です。
また、地味にコンセントが折りたためるというのはコンパクトになるため持ち運びに便利です。
専用ポーチも付属していて、本体を傷つけずに済むので持ち運ぶ際に重宝します。品質はそこそこです。
使い勝手はかなり良い
このモバイルバッテリーはこれまで使ってきたなかでも最高に使い勝手が良いです。
なんといっても電源アダプタ内蔵が画期的。どのモバイルバッテリーも似たり寄ったりの中でひときわ利便性が際立ってます。もともとは長期外出時に普通の電源アダプタや無駄なケーブルを減らす目的で購入しましたが、電源アダプタ内蔵のメリットは想像以上で普通のモバイルバッテリーとは一線を画しています。
その上で普通に使えるレベルのモバイルバッテリー性能、適度に優れた携帯性も備えており、モバイルバッテリーとしても必要十分です。前モデルにはなかったUSB-Cも追加されたことでUSB-C搭載デバイスの充電にも対応しました。
バッテリー容量など若干不満はあるものの、全体的にうまくまとまった製品だと思います。
しばらくはモバイルバッテリーを買い替えることもなさそうです。
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