伝送帯域を変えずにHDR対応4K/120Hz、8K/60Hzを実現した「DisplayPort 1.4」が発表!

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映像技術標準化団体VESAは3月1日(米国時間)、DisplayPortの新規格となる「DisplayPort 1.4」を発表しました。

伝送帯域変えずHDR対応4K/120Hz、8K/60Hzを実現

新規格「DisplayPort 1.4」は伝送帯域がバージョン1.3と同じ32.4Gbps(8.1Gbps×4レーン)でありながら、4K/120Hz、8K/60Hz伝送を実現し、HDR映像にも対応した規格となっています。

VESAによれば、今回の規格は視覚的な劣化なしに映像を圧縮転送する「Display Stream Compression(DSC) 1.2」により実現し、最大で3分の1まで伝送容量を圧縮できるとのことです。

この他音声ストリームは最大サンプルレート1,536kHz最大チャンネル数32chに対応し、現行の音声フォーマット全てをサポートしています。

また、端子はDisplayPortの他、Thunderbolt、USB Type-Cなどにも対応しています

 

伝送帯域が32.4Gbpsと前バージョンと同じながら、従来よりも大幅に向上した映像、音声伝送を実現しているのは素晴らしいのですが、気になるのは圧縮伝送による遅延やPCへの負荷です。

今まで映像信号伝送規格は非圧縮が基本だったので、比較的PCへの負荷は少なめでしたが、今回圧縮伝送を採用することにより、信号伝送に加え、圧縮、復元処理が必要となり、非圧縮よりも多少なりとも遅延やPCへの負荷がかかることが予想されます。

とはいえ、まだまだ4Kも普及していないのが現状ですので、DisplayPort 1.4はしばらくは一部のゲーマーかプロ限定の規格となることでしょう。

 

参考:VESA

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