MacBook Pro(Late 2016)が発売され、Thunderbolt 3/USB-Cポートのみに統一されたことで必ず必要となるThunderbolt/USB-Cアダプタ、ケーブルですが、一つのポートでデータ転送や映像出力、給電、充電などをこなせる万能さゆえにアダプタ、ケーブルごとに様々な注意点が存在します。
今回はApple純正のThunderbolt/USB-Cアダプタ、ケーブルに関する5つの注意点についてまとめてみました。
1、Thunderbolt 3→2変換アダプタはDisplayPort出力ができない
Thunderbolt 3ポートで端子の形状がUSB-Cに変更されたことで、従来のThunderboltが直接接続できなくなりましたが、そんな従来のThunderboltを接続可能にするのがThunderbolt 3(USB-C) – Thunderbolt 2アダプタです。
Thunderbolt 2/1ではmini DisplayPortと同じ形状の端子が採用されており、DisplayPortとの互換性も確保されていましたが、同アダプタではDisplayPort出力に対応していないことが判明しています。
この点についてAppleは製品紹介ページでは解説しておらず、サポートページの一部で説明しているので、これを知らずに同アダプタを購入したユーザも多く、DisplayPortに接続できずに困ったという人も多かったようです。
2、付属するUSB-CケーブルはUSB 2.0仕様
新型MacBook ProやMacBookにはUSB-Cケーブルが付属していますが、このケーブルで可能なデータ転送速度は480Mbps(USB 2.0相当)とのことで、Thunderbolt 3(40Gbps)に対応していないどころかUSB 3.0(5Gbps)にも達していない仕様であることがわかります。
Thunderbolt 3もUSB-Cも全て同じ形状なので、USB 3.0以上対応のUSB-C機器に接続する場合は付属のUSB-Cケーブルは用いないほうが良いでしょう。
3、Multiportアダプタ経由で充電可能な電力は60Wまで
Mulitportアダプタにはアダプタを接続しながら充電できるようにするためにUSB-Cポートが搭載されていますが、このUSB-Cポート経由で充電できる最大電力は60Wまでとのことで、MacBook Pro 15の87Wより若干少ない仕様であるようです。
このポート経由でMacBook Pro 15の充電もできるようですが、同ACアダプタの87Wより充電速度が劣るので、MacBook Pro 15の充電は直接本体のUSB-Cポートに挿して充電することが推奨されるでしょう。
4、MulitportアダプタのUSB-Cポートはデータ転送不可
Multiportアダプタの注意点がもう一つ。
このアダプタにあるUSB-Cポートはあくまで充電専用で、データ転送はできない仕様であるということです。
MultiportアダプタはUSB-Cポートがあるからといってそこからさらに別なアダプタなどにつなげてデータ転送を行うといったことは不可能というわけです。
データ転送を行いたい場合は他に空いているUSB-Cポートを用いることが推奨されます。
5、USB-Cアダプタは接続しているだけで電力を消費する
これは全アダプタに対して言えることですが、アダプタを接続している間はアダプタにデバイスを接続していなくとも電力を消費しているということです。
これはたとえMacBookがスリープ状態にあっても同じです。
また、この消費電力は接続するアダプタによって変わりますので、ポート数の多いMultiportアダプタなどを接続する場合はこの消費電力が少し大きくなりますので特に注意が必要でしょう。
基本的にアダプタを利用しない場合はPCから取り外しておくことが推奨されます。
Thunderbolt 3/USB-Cポートは非常に万能なポートではありますが、その万能さゆえに同じポートでもできることが全く異なることも多いようです。
この点は純正アダプタにかぎらず、他のアダプタでも言えることなので、Thunderbolt 3/USB-Cアダプタを購入する際はこの点に気をつけて購入するようにしましょう。
コメント