コメントより5.4インチiPhone 12 miniは5.8インチiPhone X/XS/11 Proと同じ内部解像度であるとのことだったので、実際に手元のiPhone 12 miniにて確認したところ確かに同じであることが確認されました。内部解像度が同じということは表示領域(実際にWebページなどが表示される範囲)も同じであるということになります。
今回はその詳細について語っていこうと思います。
内部解像度が同じことが判明
iPhone 11 ProとiPhone 12 miniのディスプレイスペックがこちら
両モデルのディスプレイスペックを見てみますと、
iPhone 11 Proは5.8インチ、2436×1125ピクセル
iPhone 12 miniは5.4インチ、2340×1080ピクセル
となっています。
一見するとスペック上は別物に見えます。
しかし、実際にiPhone 12 miniでスクリーンショットを撮り、その解像度を確認したところiPhone 11 Proと同じ2436×1125ピクセルであることが判明しました。
画像編集アプリ「Pixelmator」にて確認
これはどういうことかと言いますと、ディスプレイの解像度は2340×1080ピクセルであるものの、内部処理的には2436×1125ピクセルで処理されているということです。
つまり、iPhone 11 ProとiPhone 12 miniの表示領域は同じということになります。
分かりやすく図で解説
この話はやや複雑なので、どういうことか図を使って説明します。
まずiPhone 11 Proの場合は内部で以下のように処理され表示されます。
「ポイント」とは表示領域のことで、この大きさがWebページなどの表示範囲に直接関係します。
「ピクセル」は内部処理される解像度のことです。iPhone 11 Proの場合は3倍細かくなるよう処理されています。このように解像度を引き上げる処理をアップスケーリングと言います。
「デバイス」は実際に目にするデバイスのピクセル数で、これがスペック上の解像度ということになります。通常は「ピクセル」=「デバイス」です。
次にiPhone 12 miniの場合がこちら
見てみますと、「ポイント」と「ピクセル」はiPhone 11 Proと全く同じですが、「ピクセル」→「デバイス」の過程で0.96倍に引き下げられていることがわかります。これをダウンスケーリングと言います。
つまりiPhone 12 miniは最後にデバイスに表示するときに0.96倍ダウンスケーリングされているだけで、内部的にはiPhone 11 Proと同じ解像度であり、表示領域もiPhone 11 Proと同等になるように処理されていることになります。
確かにiPhone 12 miniの表示領域は広い
以前に4インチiPhone SEと4.7インチiPhone 8と比較したときも5.4インチiPhone 12 miniは明らかに広く表示されていて、使用していて狭いと感じたことは全くありませんでした。
内部処理的には5.8インチiPhone X/XS/11 Proと同等の表示領域となっていることを考えますとその理由も納得です。
今、5.8インチiPhone X/XS/11 Proを使用している人がiPhone 12 miniに買い替えた場合でも画面サイズは多少小さくなるものの、表示範囲は特に違和感なく使えるものと思われます。
小型でありながら表示領域が広いというのは普通に便利ですし、素晴らしいことだと思います。
ちなみに6.1インチiPhone 12と6.1インチiPhone XR/11ではこの逆のことが起きているようです。
購入する際はこうした見えないスペックにも気をつけるべきでしょう。
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