iPhone 12 miniを購入して手持ちの様々なApple製品と比較している最中にふと気づいたことがあります。
…あれ?iPhone 12 miniのディスプレイって画質悪い?
今回はその詳細について語っていこうと思います。
画質比較の前に知っておいて欲しいこと
最初に言っておきたいのはあくまで今回の感想は様々なiPhoneや iPadの実機を見て比較してみた個人の感想であり、厳密な色測定を行っていないことです。一応筆者は画質にそこそこ詳しい人間ですが、それでも専用機器を使った色測定には全く及びません。
また、画質というものは周りの環境色などにも依存します。以下でお見せする画像はiPad Pro 2018経由で撮影したものであり、実物の色を表しているわけではない点にご注意ください
画質比較中にふと気づく
4インチのiPhone SEと4.7インチのiPhone 8を用いてiPhone 12 miniの画質の比較をしている最中だったのですが、比較してみてふと違和感に気づきました。
iPhone 12 miniだけ明らかに色が違うのです。
実際に比較していた画像が以下の通りです。
左からiPhone SE、iPhone 12 mini、iPhone 8(以下同様)
カメラというものは不思議なもので、こうして撮影してみるとiPhone 12 miniの色がすごいまともに見えるんですよね。
しかし、実物の色はむしろ真逆で、iPhone 12 miniに違和感を感じる画質となっています。
なお、撮影しているのはiPad Proの標準カメラアプリで、細かい色調節などは行わず、そのまま撮影した画像を用いています。
そのためこの画像はあくまで参考程度です。実物の色をそのまま表示しているわけではないのでその点ご理解ください。
見ていただきたいのが、iPhone SE、8は似たような色であるのに対し、iPhone 12 miniだけ色が異なっているということです。
画像としてはiPhone SEと8との比較しかありませんが、手持ちのiPad Pro 2018とも色の比較しており、iPad Pro 2018も色の傾向はSE、8寄りでした。
むしろこれまでApple製品のディスプレイの色はほぼ全て同等傾向にあったのですが、iPhone 12 miniだけなぜか色が全然異なり、そして色合い的には従来より悪くなっている印象です。
具体的にはiPhone SE/8/iPad Proはどれも自然な色合いに近く、人間の肌の色なども非常に自然なのですが、iPhone 12 miniは明らかに緑かぶりな色合いで、比較すると肌の色合いなどに違和感があります。そして従来Apple製品より全体的に曇りがかって見えます。
画質に詳しい人間として言わせてもらうと、曇りがかって見えるというのは正しい色からずれた色を表示しているディスプレイに起こる現象です。今回は緑かぶりなので、色合いが緑方向に若干ずれているということでしょう。
なお、一部で指摘されている画面が黄ばんでいるといういわゆる”尿液晶”ではありませんでした。おそらくこれも色精度が完璧ではないために黄色寄りの色となり、いわゆる”尿液晶”となってしまったのかもしれません。
まとめ
今回の比較で分かったのは少なくともiPhone 12 miniの色はこれまでのApple製品のディスプレイの色とは違うということです。
ディスプレイの色というのは必ず業界で規定されている正しい色というものがあります。正しい色を表示しているかどうかは専用機材を用いて色測定を行ってみなければ分かりませんので、今回のiPhone 12 miniのディスプレイがどれくらい正しい色を表示しているのかどうかはわかりません。
そのためあくまでも個人的な感想を言わせてもらえば、iPhone 12 miniよりこれまでのApple製品のディスプレイの方が自然で良い色合いだったと思いました。
もちろんディスプレイというのは必ず個体差があります。
もしかすると自分がたまたまこういうディスプレイに遭遇しただけかもしれませんし、ほとんどのiPhone 12は正しく色調整されているのかもしれません。
ただ、すでにiPhone 12 Proでも”尿液晶”が報告されていることから、ディスプレイの品質にばらつきがある可能性も考えられます。
これは発売初期のロットのために品質が安定しなかった結果起こった可能性も考えられます。しばらく時間が経てばディスプレイ品質も安定する可能性があるので、これから購入するという人はもう少し様子を見た方がいいかもしれません。
ちなみに全く見れない色というわけでもないので、画質を気にしない人なら気にせず使用できることかと思います。
※2020/11/19追記
緑がかって見えるのは個体差ではなく不具合である可能性が出てきました↓
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