Intelは先月、第7世代Coreプロセッサとなる「Kaby Lake」を発表しましたが、第6世代のSkylakeから動作クロックを上げた程度のマイナーアップデートのようなものに留まることが判明しました。
CPU・GPU設計はほぼ変化なし
Intelは「Tick-Tock」戦略と呼ばれるプロセスの微細化とアーキテクチャ変更を交互に繰り返す方針でCPUを設計してきましたが、プロセスの微細化に相当するKaby Lake世代では当初予定していた10nmプロセスでの製造が困難となり、Skylakeと同じ14nmの改良版14nm+プロセスが採用されました。
もともとはプロセスの微細化を予定していたためかKaby LakeはSkylakeからCPU・GPU設計にほぼ変化はなく、動作クロックを上げた程度に留まっているとのこと。
Intelによりますと、Skylake世代のCore i7-6500UとKaby Lake世代のCore i7-7500Uの比較で、Kaby Lakeは一般的な作業を想定したベンチマークでは12%向上、Webブラウザの使用を想定したベンチマークでは19%向上しているとのことですが、具体的にCPU、GPU性能がどれくらい向上したかについては明かされませんでした。
Kaby Lakeの唯一の改良点はビデオ再生機能です。
4K解像度で10bitカラーのH.265/HEVCのエンコード/デコードに対応した他、メディア再生時の消費電力の低減も実現しました。
しかし、HDMI 2.0や10bit出力への対応は見送られており、ディスプレイへの出力にはメーカーが別途外部トランスミッタを実装する必要があるようです。
Kaby Lakeは10nmプロセスでの製造が見送られたせいか、もはやSkylake Refreshとでも言うべきアップデートとなってしまったように思われます。
2016年の10月頃には次期MacBook Pro/Airなどが発売されるという噂があり、CPUに最新のKaby Lakeが搭載されない見込みで失望の声もあるようですが、この様子だとKaby Lakeを搭載してもたいして変わらないのではと思いますね。
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