Microsoftは新たに「Surface Laptop」を発表しましたが、スペックを見る限り何か素晴らしく秀でた特徴があるわけでなく、使いやすさを重視した無難なノートPCと言えるもののような印象です。
今回はこの詳細についてMacBookや似たようなWindows製品と比較し、その特徴などをまとめてみました。
スペック比較
CPUはXPS 13と同じ第7世代15Wモデルで、i7モデルの場合のみGPUにより高性能なIris Plus 640が搭載されています。
詳しい性能比較は後ほど。
Surface Laptopの特徴
パームレストにアルカンターラ採用
Surface Laptopの大きな特徴はパームレストに「アルカンターラ」と呼ばれる素材を採用することで滑らかで柔らかな素材感を実現し、タイピング体験を快適なものとしている点でしょう。
これはこれまでのノートPCでは考えられないもので、Surface Pro 4のキーボードカバーに採用していたSurfaceならではの強みといったところでしょう。
薄型・軽量・長時間バッテリー
Surface Laptopは厚さは14.48mmと薄型で、重さは1.252kgと13インチノートPCとしては軽量な部類に入ります。
素晴らしいのはこの上で14.5時間(動画再生時)という長時間バッテリーを実現している点です。
これは比較的長時間バッテリーのMacBook Proの10時間やMacBook Airの12時間よりも長いというバッテリー性能で、ノートPCとしての携帯性は抜群に良いでしょう。
高画質・高音質
液晶ディスプレイはアスペクト比3:2の2256×1504ピクセルと高精細で、内蔵スピーカーはDolbyと連携した素晴らしい音質を実現しているとのこと。
今となってはこうした高精細ディスプレイや高音質スピーカー搭載PCも珍しくなくなりましたが、こうしたこだわりがあるというのはやはり素晴らしいです。
性能はMacBook Airより50%速い
気になる性能はMacBook Airよりも50%速いという若干微妙なスペックとなっています。
なぜ微妙なのかと言いますと、上記の表を見てもらうとわかると思いますが、MacBook AirはSurface Laptopよりも2世代も前の第5世代CPUが搭載されています。
それと比較して50%向上は微妙ですし、もっと上がっていてもいいくらいです。
ただ、第5世代CPUの時点で十分性能は良いので、実用上はプロユーザーでない限り特に問題ないものと思われます。
まとめ
これらのことから考えるにSurface LaptopはノートPCとしての基本性能を高めたごくシンプルなノートPCと言えます。
逆に言えば、何か秀でた特徴を持たない平凡なモデルとも言えるのかもしれません。
ただ、下手に新機能を追加してユーザーを混乱させるよりも妥当なスペック向上で、ユーザー体験を高めたほうが多くのユーザーにとってうれしいのも事実です。
そうした意味ではSurface LaptopはWindows製品で言うXPS 13、Mac製品で言うMacBook Airのような立ち位置になるものと思われます。
これまでのSurfaceシリーズの中ではインパクトは薄いかもしれませんが、個人的には地味に人気を集めるモデルとなるのではと予想しています。
気になる価格は
4GB/128GB/Core i5モデル 999ドル
8GB/256GB/Core i5モデル 1299ドル
8GB/256GB/Core i7モデル 1599ドル
16GB/512GB/Core i7モデル 2199ドル
となっています。
米国での予約は5月2日から、発売は6月15日からとなっています。
日本での発売は未定です。
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