最近スマホの画面サイズが縦長になってきており、それに伴い画面サイズのインチ数というのがこれまでより大きく表されるようになってきました。
そうなると困るのが実際の画面サイズと思っていたインチ数の大きさにズレが生じることです。
今回は画面サイズのインチ数を知る上で重要な知識と同じインチ数でも画面の大きさがどう変わるかなどについて解説していこうと思います。
画面サイズを表す「インチ数」とは?
インチとは本来は主にアメリカで使用されている長さを表す単位のことを指し、1インチ=2.54cmと定められています。
これがテレビなどの画面の大きさを表すために利用されたためそのまま定着し、今の画面サイズを表す一つの指標となっています。
インチ数の求め方はごく単純で画面の対角線上の長さを測定し、それをそのままインチで表したものとなります。
しかし、この測定方法だと単純すぎるため画面の縦横の比率(アスペクト比)によって画面サイズが大きく変わってしまうのです。
実際に同じ1インチでアスペクト比を変えたものがこちらです。
上記の黒線は全て同じ長さ(1インチ)です。一般的なアスペクト比16:9とX以降のiPhoneに採用されているアスペクト比19.5:9で比較してみました。
これらは全て1インチの画面サイズということになりますが、ご覧の通り細長くなるにつれて面積が少なくなります。
インチ数は画面の対角線上の斜めの長さなので正方形に近ければ近いほど面積に対して短い数値になります。逆に細長くなればなるほど、面積が小さく、インチ数だけが大きくなります。
具体例としてアスペクト比16:9の5.5インチiPhone 8 Plusとアスペクト比19.5:9の5.8インチiPhone Xの画面の面積を比較してみます。
見てみますと、iPhone 8 Plusは5.5インチであるのに5.8インチのiPhone Xよりわずかに大きい83.2428㎠となっています。なお、iPhone Xの角の丸みやノッチ部分は考慮していないため、iPhone Xの実際の面積はもう少し小さくなるものと思われます。
重ねて比較すると以下のようになります。
見てみますと、iPhone 8 PlusはiPhone Xより横長ですが、iPhone Xの方がやや縦に長いです。
以上の通り、画面サイズを表すインチ数は正確な画面の大きさを表しているわけではありません。
特に最近縦長化しているスマホの画面サイズはこれまでのインチ数よりやや小さく感じるものと思われます。画面サイズで選びたい場合はインチ数だけでなく、画面のアスペクト比などにも気をつけて購入すると良いでしょう。
※上記の面積、画面サイズ等は全て個人的に計算したものとなります。そのため実測値とは異なる可能性があることはご了承ください。
コメント
いいたいことはわかる。つまり、「『正確な画面サイズ』とは『画面の面積』だ」と主張したいようにみえる。
ただ、「インチ表記」は、「正確な(対角線長さという)画面サイズ」を表してるという点でなにもおかしくない。