Appleは2019年11月にMacBook Pro 16インチモデルを発表しましたが、このモデルは従来のMacBook Proよりベゼル(画面周りのフチ)を細くすることにより15インチから本体サイズをそこまで大型化せずに画面サイズの拡大を実現しています。
これにより期待されるのは次期MacBook Pro 13インチモデルも同様にベゼルが縮小し、本体サイズがさらに小型化されるということです。
そこで今回は次期MacBook Pro 13インチの本体サイズを16インチのベゼルの長さや過去モデルの傾向から予測し、比較してみました。
過去モデルの傾向
MacBookシリーズの大きな特徴として一度デザインが定まるとそこから数年ほどは内部仕様の変更のみで外観デザインは変更されず、本体サイズもほぼそのままという点があります。逆に数年(大抵3〜4年)に一度は大きなデザイン変更が行われ、その際に本体デザインなども変更されたりします。
MacBook Proシリーズで言えば2008年に登場して以来3回の大幅アップデートが行われています。その度に画面サイズを維持したままベゼルが縮小し、本体サイズもコンパクト化しています。
今回のMacBook Pro 16インチは少し異例で、ベゼルはさらに縮小されていますが、画面サイズが若干大きくなったためトータルでは前モデルに相当するMacBook Pro 15インチより若干大型化しています。これを15インチ系統のアップデートと考えますと4回目の大幅アップデートに相当します。
ここで気になるのは「次回のMacBook Pro 13インチの大幅アップデートはどうなるのか」という点です。
おそらく来年にも大幅アップデートされると予想されていますが、アップデートのパターンは今のところ以下の2通りが予測されます。
- 15→16インチのようにベゼルを縮小させつつ13→14インチになり本体サイズを維持、もしくは若干大型化
- 13インチの画面サイズのままベゼルを縮小し、本体を小型化
15インチから16インチの大型化された流れだとMacBook Pro 13インチも14インチになるのでは?と予想されますが、13インチモデルのユーザーはどちらかと言うと大画面よりコンパクトさを求めてこのモデルを購入していることが考えられるため、個人的には後者の13インチの画面サイズはそのままに本体を小型化するのでは?と予想しています。
実際につい先日のリーク情報ではMacBook Pro 13インチは画面サイズは維持されるとの情報もありました。
そのため今回は13インチの画面サイズを維持する前提で本体サイズを予測しています。
過去モデルのサイズ推移
本体サイズ予測のためにMacBook Proが登場し始めた2008年以降のモデルの本体・画面サイズをまとめ、各モデルの画面・ベゼルの長さを計算してみました。
※画面の縦横の長さは画面サイズ、アスペクト比から計算した理論値です。実測値とは異なる可能性があることをご了承下さい
※ベゼルの長さはそれぞれ上下、左右を合わせた合計値です。
この値を元にMacBook Pro 15インチシリーズのサイズを比較したのが以下の通りです。
MacBook Pro 15インチシリーズ本体サイズ(左から大きい順)
ご覧のように画面サイズを維持しながら画面周りのベゼルが縮小し、本体サイズもコンパクトになっていることがわかります。
上下ベゼルの長さ(合計)は4.17cm→3.98cm→3.34cm
左右ベゼルの長さ(合計)は3.23cm→2.72cm→1.76cm
と確実に小さくなっています。
ここにMacBook Pro 16インチを加えたのがこちら
MacBook Pro 15〜16インチ本体サイズ(左から大きい順)
MacBook Pro 16インチ(右から2番目)は2012〜2015年のMacBook Pro 15インチよりわずかに小さいサイズに収まっています。
MacBook Pro 16インチのベゼルは
上下ベゼルの長さ(合計)は3.05cm
左右ベゼルの長さ(合計)は1.33cm
となっており、2016年以降のMacBook Pro 15インチよりさらに小さくなっていることがわかります。
次にMacBook Pro 13インチシリーズのサイズ比較をしてみますと
MacBook Pro 13インチシリーズ本体サイズ(左から大きい順)
こちらも15インチ同様にだんだんと画面周りのベゼルが縮小し、本体サイズもコンパクトになっていることがわかります。
上下ベゼルの長さ(合計)は4.8cm→4cm→3.34cm
左右ベゼルの長さ(合計)は3.86cm→2.76cm→1.77cm
とこちらも確実に小さくなっています。
注目なのが2012年以降のMacBook Proのベゼルの長さは13インチ、15インチ共にほぼ一致しているということです。
このことから察するに次期MacBook Pro 13インチのベゼルの長さはMacBook Pro 16インチのベゼルと同じ長さになる可能性が高いことが考えられます。
本体サイズ予測・比較
以上の「13インチの画面サイズを維持する」「MacBook Pro 16インチと同じ長さのベゼル」という前提のもと、次期MacBook Pro 13インチの本体サイズを計算してみました。
計算方法はシンプルに
「画面サイズの長さ」+「ベゼルの長さ」
で縦横それぞれ計算します。
13インチ(正確には13.3インチ)の画面サイズは
縦:17.9cm 横:28.64cm
16インチのベゼルの長さは
縦:3.05cm 横:1.33cm
なので
次期MacBook Pro 13インチの本体サイズは
本体サイズ縦:20.95cm
本体サイズ横:29.97cm
になると予想されます。
このサイズをこれまでのモデルと比較してみます。
まずはMacBook Pro 15インチ、16インチと比較してみます。
MacBook Pro 15〜16インチと2020年MacBook Pro 13インチ予想サイズ(左から大きい順)
当たり前ですが、2020年MacBook Pro 13インチの本体サイズは15〜16インチMacBookより圧倒的にコンパクトです。
13インチが持ち運びに向いているのもよくわかります。
次にMacBook Pro 13インチシリーズとの比較です。
MacBook Pro 13インチシリーズと2020年モデル予想サイズ(左から大きい順)
13インチシリーズとの比較では意外と前モデル(2016年モデル以降)と大差ない結果となっています。数値上では縦約3mm、横約4mm程度の縮小なので前モデルから大幅に小さくなるというわけではないようです。
ただ、そもそも前モデルの時点で相当コンパクトになっているので、そこからさらに小型化というのは携帯性を重視する人にとっては嬉しいところでしょう。
最後に歴代MacBookの中でもコンパクトな部類のMacBook Air 11インチとMacBook 12インチと比較してみます。
MacBook 11〜12インチと2020年MacBook Pro 13インチ予想サイズ(左から面積順)
この比較ではさすがにMacBook Air 11インチやMacBook 12インチの小型さには劣るものの画面サイズの差の割に本体サイズはそこまで差がない印象です。
ただ、横並びだと13インチモデルがやや大きく見えますが、縦並びで比較するとこうなります。
実は今回予測した2020年MacBook Pro 13インチの横幅とMacBook Air 11インチの横幅はほぼ同じです。むしろ13インチモデルの方がわずかに小さいくらいです(0.3mmほど)
画面サイズの差は2インチ近くあるのに横幅はほぼ同じというのは驚異的だと思います。
今回予想した2020年MacBook Pro 13インチはMacBook史上最もコンパクトなMacBook 12インチには及ばないものの、MacBook Air 11インチに近いコンパクトさを実現していることが判明しました。
もし本当にこれが実現すれば既に公式販売が終了したMacBook 12インチから買い替えを考えているユーザーでも選択肢に入ってくるデバイスとなるかもしれません。
なお今回の記事はあくまで噂や過去モデルの傾向から個人的に計算・予想したものなので、実際に2020年にこのサイズのMacBook Proが出るかは不明で、13インチになるという保証もないことはご了承ください。
あくまでも参考程度にどうぞ。
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