新たにiPhone 16eが発表されましたが、最新A18チップや長時間駆動バッテリー、6.1インチディスプレイ、4800万画素カメラ、Face ID、USB-C対応など従来のiPhone SEから大幅に進化しましたが、その一方でベースとなったiPhone 14と比べて失われた機能がいくつかあります。
今回はその機能について詳しく解説していきます。
超広角カメラ
iPhone 16eは背面カメラが広角カメラのみとなり、iPhone 14などの機種にあった超広角カメラは非搭載となりました。
超広角カメラ自体は非常に広い画角で写真が撮れるため、広々とした景色を撮るのに最適なものです。
あれば使いたくなる機能の一つですが、こちらは残念ながらiPhone 16eには非搭載となりました。
また、これに伴い動画撮影時にシーンに合わせてフォーカスを変える「シネマティックモード」や大きな動きがある時の手ブレを軽減する「アクションモード」なども削除されています。
ただ、新たに4800万画素という従来の1200万画素の4倍のカメラセンサーを搭載し、広角カメラとして使うなら4つの画素を一つにまとめてより高画質な1200万画素の写真に、2倍望遠なら画素の劣化なくズームした1200万画素の写真を撮ることができるようになっています。
超広角カメラの代わりとは言えませんが、シングルカメラながらも劣化なし2倍望遠という機能自体は素晴らしいでしょう。
センサーシフト光学式手ぶれ補正
iPhone 14では背面カメラに「センサーシフト光学式手ぶれ補正」が搭載されていましたが、iPhone 16eでは「光学式手ぶれ補正」と一つ前の世代の手ぶれ補正となりました。
「光学式手ぶれ補正」はレンズ自体を動かし、「センサーシフト光学式手ぶれ補正」はセンサー自体を動かすというもので、一般的に後者の方が汎用性が高く優秀とされています。
しかし、望遠撮影においては光学式手ぶれ補正の方が優秀とも言われており、一長一短の側面もあるようです。
iPhone 16eでは劣化なし2倍望遠撮影もできるためコスト削減と優位性を考え、光学式手ぶれ補正を選択した可能性は考えられます。
MagSafe
iPhone 16eでは驚くことにMagSafe機能が搭載されませんでした。
MagSafeは背面に磁石でくっつき、ワイヤレス充電ができたり、カード入れやケース、スタンド、モバイルバッテリーの装着など様々な用途で使える非常に便利な機能なのですが、この機能がiPhone 12以降のFace ID搭載機種で初めて非搭載となりました。
また、ワイヤレスの充電速度もiPhone 14の最大15Wから最大7.5Wと半減されています。
ワイヤレス充電自体はできるので、どうしてもMagSafe対応アクセサリを使いたい場合は、磁石内蔵の対応ケースなどで対処するほかないでしょう。
超広帯域チップ
iPhone 16eでは超広帯域チップ(U1チップ)も搭載されていません。
このチップは「探す」アプリで数センチ単位精度でAirTagなどの忘れ物防止タグを検出したり、AirDropの検出精度を上げたり、対応していれば車のキーの代わりにもなる機能です。
使用頻度はそれほど高くはないもののあれば便利という機能で、コスト削減のためかこちらも削除されています。
iPhone 16eはSEより圧倒的な性能向上を遂げたものの、iPhone 14ベースでありながら削除された機能も多く、残念なところもあります。
それでいて価格は99,800円(税込)と決して安くない値段ではあるので、上記の機能がなくてもその性能や変更点などに魅力を感じるかどうかが購入のポイントになるでしょう。
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