個人的に今回のiPhone 12はなかなかデザイン性が良く、過去のiPhoneの中でも優れたデザイン性だと思うのですが、手元に購入したiPhone 12 mini ホワイト(iPhone 12と同デザイン)、iPhone SE シルバー(5/5sとほぼ同デザイン)、iPhone 8 シルバー(iPhone 7の背面ガラスバージョン)と白系統で揃っているのでデザイン的な観点でそれぞれ比較してみることにしました。
デザイン比較
前面
左からiPhone SE(第1世代)、iPhone 12 mini、iPhone 8(以下同様)
まずは前面デザインの比較から。
見てみますと、全て白系統のカラーですが、前面のデザインは明らかにiPhone 12 miniだけ異なります。
画面を点灯させるとその理由が分かります。
iPhone 12 miniは前面いっぱいにディスプレイが広がっています。このおかげで4.7インチiPhoneよりもコンパクトなサイズながら5.4インチの大画面を実現しています。その代わりホームボタンがなくなっています。
ホームボタンありとなしのどちらがデザイン的に良いのかは判断が難しいところです。ホームボタンなしの方がシンプルなガラス板という感じがあり、なかなか良いです。ホームボタンありの方もこれぞiPhoneという感じで決して悪いデザインではありません。
背面
最近のスマホでも一番重要と言える背面デザインです。
全て白系統のカラーではありますが、かなり異なるデザインとなっています。
iPhone SE(左)はアルミとガラスの2トーンデザインで発表当初(iPhone 5のとき)は賛否両論でした。今となっては見慣れたデザインでこうしてみると決して悪くはありません。カメラに出っ張りがないも良いです。
iPhone 12 mini(中央)は特徴的な2つのカメラが配置されており左上にまとまったデザインです。Proの方はタピオカカメラと揶揄される3つのカメラがあり、良くも悪くも目立つデザインですが、そちらと比較するとこちらの方がスッキリしていて好みです。Appleロゴ以外に何のマークもないのもとてもシンプルで良いです。
iPhone 8(右)はiPhone 12と同じガラス製ですが、色がホワイトではなくシルバーです。こうして比較してみますと、iPhone 12ははっきりとしたホワイトですが、iPhone 8は落ち着いた色合いでこれはこれでかなり良い色です。また、こちらはカメラは一つのみでSEのような2トーンでもなく、シンプルな1枚ガラスという印象があります。
側面
各モデルともに側面デザインに大きな変化があります。
iPhone SEはiPhone 5/5sから続くダイヤモンドエッジ加工がされており、エッジの効いたフラットなアルミフレームが特徴です。5/5sと違うのは光沢仕様ではなく、光沢が抑えられた非光沢仕様となっていることですが、個人的にはこちらの方が落ち着いていて好みです。
iPhone 12 miniではiPhoneとしては初採用となるiPad Proライクなフレームデザインとなっており、SEのようにフラットなアルミフレームとなっていますが、ダイヤモンドエッジ加工のような鋭さはなく、エッジは丸みを帯びたデザインとなっています。ダイヤモンドエッジと甲乙つけがたいデザインですが、持ち心地で言えばこちらの方が上です。デザイン性と実用性を兼ね備えたAppleの集大成とも言えるフレームデザインと言えるでしょう。
iPhone 8はiPhone 6〜iPhone 11まで長きにわたって続いた丸みのある側面フレームです。このデザインの利点はなんと言っても持ち心地が良いことです。スマホは手で持つものなので、一番手に当たる側面フレームは丸みを帯びていた方が良いです。ただ、デザイン的にはフラットなフレームの方がビシッと決まっていて個人的には丸みの少ないフラットフレームの方が好きですね。こちらも十分良いデザインですが。
側面を別な角度から見たのがこちら。
光の反射による美しさで言えば、やはりガラス製のiPhone 12やiPhone 8の方が良いですね。アルミフレームも良い感じですが、やはりガラスの方が美しく感じます。
光の反射具合はiPhone 12の方が巧みで、光沢のある背面ガラスに対し、カメラが収まるスペースは非光沢で、出っ張り部分の反射具合などがとても絶妙です。この反射の変化は画像を見るだけでは伝わりにくい部分かもしれません。
個人的に傑作だと思うデザインは…
今回比較したiPhoneは個人的にこれまで登場したiPhoneの中でも上位に入るデザインの良さだと考えています。
その中でも特に傑作だと思うデザインのiPhoneは…
iPhone 8です。
iPhone 12 miniと迷いましたが、やはりiPhone 8の方が背面デザインがシンプルで全体的なデザインとしてはとても洗練されている印象です。
iPhone 12 miniもとても素晴らしいデザインだと思いますが、やはり背面のデュアルカメラが大型で目立つのが個人的にはややマイナスでした。これがもし8のようなシングルカメラだったらダントツトップでiPhone 12 miniを選んでいたと思います。
ちなみに今回の比較にはありませんでしたが、過去最高だと思うiPhoneのデザインはiPhone 4/4Sですね。
iPhone 4/4sのデザイン
カメラの出っ張りなど一切ないフラットな背面ガラス、光沢が抑えられたフラットなステンレスフレーム、そして手に収まる実用的なコンパクトデザイン、どれを取っても最高傑作だったと思います。自分が使っていたiPhoneの中でも一番使いやすかったですし、一番美しかったと思います。
このデザインと大きさのまま新型モデルが出て欲しいと思うほどですね。
iPhoneのデザイン比較は以上です。
やはりカメラの数が増えるとどうしてもデザイン的な問題が生じてしまうものです。ただ、今の時代カメラ性能はかなり重要となっていることを考えると増やさないわけにもいかないのだと思います。
個人的にはカメラは1つあれば十分で、画面サイズもそこまで大きい必要はないと思っているので、iPhone SEの後継モデル辺りでiPhone 12 miniよりもコンパクトなモデルが出てくれればと思うのですがどうなることでしょう。
iPhone 4/4Sの復刻モデルなどが出てくれれば最高なんですけどね。
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