画像はiPhone4S
最近のiPhoneは大型化が進み、2020年iPhoneは過去最大の6.7インチモデルが出ると言われていますが、初代iPhoneは3.5インチと今考えると非常に小型でした。
iPhoneの登場によって携帯は大きな変貌を遂げることになったのですが、初代iPhoneがなぜ3.5インチなのかはあまり知られていないように思います。
そこで今回はその理由について体験談を交えつつ解説していこうと思います。
スティーブ・ジョブズはとにかく画面サイズにこだわった
Appleの創業者であり、iPhoneの生みの親でもあるスティーブ・ジョブズ氏は3.5インチという画面サイズに非常に強いこだわりがありました。
2007年に発売された初代iPhoneは3.5インチで、この画面サイズはスティーブ・ジョブズ氏が亡くなる前日に発表された2011年10月のiPhone 4Sまでずっと変わらずに続きました。
iPhone 4Sが発売される頃には他のスマホは軒並み4インチ以上と大型化が進んでいましたが、ジョブズ氏は最後まで3.5インチにこだわりました。
なぜ3.5インチだったのか?
いったいなぜ3.5インチという画面サイズにそこまでこだわったのかと言いますと、画面全体を片手で難なく操作できる画面サイズだったからです。このサイズはとても完璧なもので、ジョブズ氏自身もこの画面サイズを実現したことを誇りとしていたそうです。
実際にMailOnlineの分析結果をもとに成人男性の指が届く範囲を図で示したものがこちら
左から4.7インチiPhone、4インチiPhone、3.5インチiPhone
緑が「自然に届く範囲」、黄色が「届くことが可能な範囲」となっています。
ご覧のように3.5インチiPhoneは画面全体にまんべんなく、自然に届くようなサイズとなっています。このように理論的でも片手操作できることは証明されているわけです。実際にiPhone 4Sを所持していた筆者にとっても4Sの画面操作は非常に快適で、寝ながら操作しても全く手の位置を変えることなく操作できていた記憶があります。
4Sの次の世代のモデルであるiPhone 5では4インチに大型化されましたが、この大型化も片手操作を意識しており、横幅は変えずに縦に長くすることで、ギリギリ片手で操作できるように設計されていました。4Sから5に買い替えた筆者は最初はこの大型化に慣れず、4Sよりやや操作性が悪くなったように感じました(今では慣れましたが)
5から2世代後のiPhone 6ではさらに4.7インチに大型化されましたが、こちらは片手操作を意識したという説明は一切なく、なぜ4.7インチという画面サイズが選ばれたのかはいまだに謎です。筆者も5から6に買い替えましたが、どうしても4.7インチの画面サイズに慣れず、結局4インチのiPhone SEに書い直し、今まで使用し続けています。
実際に買い替えた当時の感想を述べた記事がありましたので貼っておきます↓
3.5インチが一番快適だった
今でも思うのはiPhone 4Sの操作感は最高だったということです。
今となっては5インチ以上のスマホが当たり前となり、3.5インチのiPhoneには触れたことがないという人もいるかと思いますが、実際に操作していた自分からすれば操作性は間違いなく3.5インチのiPhoneが一番快適でした。スティーブ・ジョブズ氏のこだわりは間違いなかったわけです。
自分が小型スマホにこだわる理由もこうした体験談からきています。
個人的には3.5インチiPhoneを最新性能で復活させて欲しいところですが、おそらくそのようなiPhoneが今後登場することはあり得ないでしょう。すでに時代は大画面化の方向へ進んでおり、大半のアプリも大画面が前提で作られているので、今さら復活させてもほとんどのアプリがまともに使えない状態となるでしょう。
ただ、2020年の新型iPhoneの中には4.7インチiPhoneよりも本体サイズが小さい5.4インチiPhoneが出ると言われており、最近のiPhoneの中では珍しく小型なモデルの登場することが予想されています。
Appleも再び片手操作を意識したiPhoneを登場させるつもりなのかもしれません。
コメント