Appleは13日、新型のiMac 21.5インチ 4Kディスプレイモデル(以下4K iMac)の発売を開始しました。
今回はその主な特徴についてまとめてみました。
圧倒的高画質なディスプレイ
4K iMacの特徴はなんと言ってもそのディスプレイですが、今回のアップデートではなんとプロが扱うデジタルシネマの色域DCI-P3をカバーしているとのことです。iPhone6sやMacBookなどは一般的なWeb、動画などで使われる色規格sRGBを100%カバーしていますが、4K iMacはこれより25%広いDCI-P3をカバーしています。
そもそもsRGB100%カバーの時点でかなり高画質であるのですが、4K iMacはこれの25%上をいきます。
しかも解像度が4096×2304ピクセルと圧倒的に高精細となっており、色域の広さも相まってディスプレイの画質はデスクトップ一体型PCとしては間違いなく最も高画質なディスプレイと言えるでしょう。
CPUは一世代前のBroadwell
ディスプレイが大幅進化した4K iMacですが、CPUは最新のSkylakeではなく、一世代前のBroadwellを採用しています。
この理由としては4K iMacに採用されているCPUに対応するSkylake世代のCPU(内蔵GPUがIris Proのモデル)がまだ発売されていないためです。ただ、このモデルの発売は2015年第4四半期(10月〜12月)から2016年はじめ頃となっており、あと少し待てば発売されるはずだったのですが、なぜかSkylakeを採用せず、Broadwell搭載での発売となりました。
一応iMac 21.5インチの前モデルは2世代前のHaswell Refreshだったので、性能は向上しているのですが、採用するなら最新のSkylakeにしてほしかったところです。
全く変化のないインターフェイス
CPUのBroadwell世代採用はまだ仕方ないでしょう。しかしもっと致命的なのはインターフェイスに全く変化のない点です。
4K iMacのインターフェイスは最新のUSB3.1 Type-CやThunderbolt3ではなく、従来と同じフルサイズのUSB3.0×4、Thunderbolt2×2、SDXCカードスロット、Ethernet、ヘッドフォンジャックとなっています。
おそらくこれからのPCはUSB Type-C端子が主流となっていくと思われるのですが、4K iMacにはType-C端子が一つもありません。USB3.1端子はまだいいとしてもThunderbolt3は採用してほしかったところではありますね。
Thunderbolt3と2には大きな性能差がありますからね。詳しくは以下の記事をどうぞ
なお、Bluetoothも最新の4.2ではなく4.0となっています。
キーボード、マウスは新しく
周辺機器であるキーボード、マウスはアップデートされています。
従来の電池式からバッテリー内蔵型となり、堅牢性や使い勝手は向上しているようです。詳しくは以下の記事をどうぞ。
以上が4K iMacの主な特徴となります。
4K iMacはディスプレイ以外は最新という感じのしない微妙な性能向上となりました。もう少しでSkylake世代の対応するCPUが発売されると思うのですが、そのときにまたアップデートされるのでしょうか?
さすがに2、3ヶ月ではアップデートされないと思いますが、半年も待てばCPUもインターフェイスも大幅にアップデートされた4K iMacが登場するかもしれません。
そのため個人的には今の4K iMacは購入せず、Skylakeが採用されるまで待ったほうがいいと思います。
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