内部構造から比較する旧iMacとM1チップiMacの違い

Appleは4月21日のイベントでM1チップを搭載したiMacを正式発表しましたが、驚愕なのがそのデザインです。

従来よりも大幅に薄くなり、性能はM1チップにより大幅に向上という画期的な進化を遂げました。

今回はそのM1チップ搭載iMacを内部構造から比較してみようかと思います。

外観デザインの違い

まずこれまでのiMacとM1チップ搭載iMacの外観デザインを比較してみます。

正面

左がiMac 21.5インチ、右がiMac 24インチ(M1)

正面から見てみますと、画面周りのベゼルが黒枠から白枠へと変わっていることがわかります。ベゼルの太さも大幅に縮小されており、より画面に集中できるデザインとなっています。

また、カラーも非常に豊富になり、ブルー・グリーン・ピンク・シルバー・イエロー・オレンジ・パープルの7色が用意されています。従来はシルバー1色でした(iMac Proのみスペースグレイ)

 

側面

左がiMac 21.5インチ、右がiMac 24インチ(M1)

側面から見てみますと、圧倒的にM1搭載iMacの方が薄いです。

iMac 21.5インチも過去のiMacと比較するとかなり薄型の方だったのですが、M1搭載iMacになったことで革命的とも言える薄さを実現しました。

ここまでの薄さが実現できたのは、高効率・低発熱のM1チップが搭載されたからこそでしょう。

 

内部構造の違い

次に内部構造を見てみます。

まずは従来のiMacから

iMac 21.5インチの分解画像(引用元:ifixit

おおまかな各部品の説明がこちらです。

見てみますと、ロジックボードとスピーカーでiMac全体の1/2以上を占め、ほかにHDD、電源、冷却ファン、ヒートシンクなどが残りのスペースを占めていることがわかります。

 

ではこれがM1搭載iMacでどうなったのかと言いますと

以下の通りです。

明らかに部品の占めるスペースが少なくなっています。

各パーツをおおまかに分類するとこうなります。

見てみますと、大半のスペースがスピーカーで占められており、旧iMacで多くのスペースを占めたロジックボードは一番下の小さなスペースに収まっていることがわかります。

M1チップによって発熱が非常に少なくなったため、大型の冷却ファンやヒートシンクを用意する必要がなくなり、省スペースで済むようになったわけです。

M1チップ自体もCPU・GPU・メモリ・チップセットなどを統合しているため、かつて別々の部品だったものが1チップになったことで、ロジックボードの省スペース化を実現しています。

 

余談ですが、以前に自分が予想したM1チップ搭載iMacの内部設計と今回のM1チップの内部設計が非常に似通ったものとなっていました。

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ロジックボードなどが縦配置であること以外はおおよそ一致していますね。まさか余白スペースが本当にスピーカーのために使われるとは思いませんでしたが

 

今後のMac製品もiMacのような進化を遂げそう

今回の内部構造の比較で分かることはM1チップを搭載することで各部品を大幅に省スペース化することができるということです。

その実例が今回の新型iMacでしょう。

 

今後はMacBook ProやMac ProなどにもM1チップやその後継チップが搭載されると言われており、画期的な進化を遂げることが期待できるでしょう。

今から新モデルの登場が楽しみです。

 

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