2016年には搭載製品が発表される予定の「Snapdragon 820」ですが、はやくもiPhone6sのA9チップなどと比較したベンチマークスコアが公開されました。
公開されたベンチマークスコア
CPU性能を中心に測定するGeekbench 3によるベンチマークスコアがこちらです。
Geekbench 3 シングルコア
シングルコアではA9チップが最も性能が良く、それより若干下のスコアでSnapdragon 820、大きく離れてExynos 7420と続いています。
Geekbench 3 マルチコア
マルチコアではSnapdragon 820が最も性能が良く、次にExynos 7420、MT6795となりました。A9チップは5番目という結果になっています。
次にGPU性能を中心に測定する3DMarkの結果です。
3DMark Ice Storm
GPU性能比較ではA9チップが圧倒的に性能が高く、次にSnapdragon 820、そしてSnapdragon 805、Snapdragon 810と続いています。
最近のPC、スマホはGPU性能が重要視されているので、このスコアの差はGPUを中心に活用するゲームなどのアプリに響いてくるものと思われます。
来年発売と後発であるはずのSnapdragon 820ですが、すでに発売されているA9チップにGPUスコアで大きく劣る結果となりました。
遅れて発売となるのですからA9チップを上回ってほしいところでしたが、どうも微妙な結果となってしまいました。
一時期クアルコムのSnapdragonはほとんどのAndroidフラグシップモデルに搭載されていましたが、Snapdragon 810で深刻な発熱問題が発覚して以降、SamsungやHuaweiiなどが自社開発のCPUのみを取り扱うようになり、だんだんとそのシェアが失われているのが現状です。
Snapdragon 820で名誉挽回といきたいところですが、どうなることでしょう。
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