5月24日に配信されたiOS14.6ですが、このバージョンにアップデートした手持ちのiPadのバッテリー持ちが明らかに悪くなりました。
なぜこのように悪化したのか気になったため、数日間色々と試して分析してみました。
今回の記事では
- iOS 14.6のアップデート内容
- 実際のバッテリー消費量のグラフ
- 急激にバッテリー持ちが悪化した原因
- 現時点での対処法
について解説していきます。
この記事の対処法を実践すれば、iOS 14.6にアップデートしたiPhone・iPadのバッテリー持ちの悪さを少しでも改善することができます。
ぜひご参考にどうぞ。
iOS 14.6のアップデート内容
改めてiOS 14.6がどのようなアップデート内容だったのか確認してみます。
Podcast
- チャンネルまたは個別の番組のサブスクリプションに対応
AirTagと“探す”
- AirTagおよび“探す”ネットワークアクセサリで電話番号の代わりにメールアドレスを追加する紛失モードのオプションを追加
- NFC対応デバイスでタップすると、AirTagが所有者の電話番号の一部を隠して表示
アクセシビリティ
- 音声コントロールのユーザは、再起動後の初回ロック解除時に、音声のみを使用してiPhoneのロックを解除可能
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- Apple Watchで“iPhoneをロック”を使用したあとに“Apple Watchでロック解除”が動作しない場合がある問題
- リマインダーが空白行として表示される場合がある問題
- “設定”で着信拒否の機能拡張が表示されないことがある問題
- Bluetoothデバイスで、通話中に切断されたり、別のデバイスにオーディオが送信されたりすることがあった問題
- iPhoneの起動時にパフォーマンスが低下する場合がある問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/kb/HT201222
参考：Apple
大きく分けて
- Podcast
- “探す”アプリ
- アクセシビリティ
- その他不具合修正
のアップデートが行われていることがわかります。
実際のバッテリー消費量のグラフ
iOS 14.6のiPad Pro 11インチの場合
実際にiOS（iPadOS）14.6にアップデートした後のiPad Pro 11インチ(2018年モデル)バッテリー持ちがこちらです
6/1前半
急激に減っている部分の消費が多いアプリがこちら
見てみますと、デフォルトのウェブブラウザ「Safari」の消費が激しいことが分かります。
6/1 後半
見てみますと、6/1 18時〜22時の間に80％近くまで充電されていますが、その後たった2時間で50％以下にまで減っています。
全体的なバッテリー消費ではやはり「Safari」が50％も消費しています。
急激に減った時間帯では比較的バッテリー消費の激しい「Sky」というゲームをプレイしていましたが、これまで同じようにプレイして消耗していたバッテリーよりも明らかに消耗が激しかったです。また、プレイ時にはかなりの発熱があり、熱の影響かタッチ操作も上手く効かなくなることがありました。
iOS 14.5のiPhone 12 miniの場合
参考までにiOS 14.6にアップデートしていないiPhone 12 miniのバッテリー持ちがこちら
先ほどのiPadと同じように「Sky」というゲームをプレイしていますが、明らかにバッテリーの減りが緩やかです。
iOS 14.6にアップデートする前のiPadでも似たようなバッテリーの減り方でした。
バッテリー持ちが悪化した原因は？
上記の結果からも分かるように明らかにiOS 14.6にアップデートする前とした後ではバッテリーの減り方が違うことが分かるかと思います。
ではこの急激なバッテリー持ち悪化の原因は何なのでしょう？
原因の一つとして考えられそうなのは「Safari」です。
先ほどのグラフでも「Safari」が占める割合が大きく、ゲームをした・していないに関わらずバッテリー消費が激しかったです。
対処法として考えられるのは「Safari」をタスクキルすることです。
タスクキルは下のバーを上にスライド、もしくはホームボタンを2回クリックで出てくる画面で「Safari」を上にスワイプするとできます。
しかし、この方法ではバッテリー持ちがそれほど改善することはありませんでした。
「Safari」が原因でないとしたら一体何が問題だったのか？
調べてみたところどうやらiOS 14.6のアップデート内容に含まれていた「Podcast」が原因の可能性が出てきました。
ZDnetによりますと、iOS 14.6で同様にバッテリー消費が激しくなったという報告が相次いでいるとのことで、そのユーザーの一人に「Podcast」がバッテリー持ちに影響を与えているという報告があったようです。
バッテリー持ちを改善する現時点での対処法
このユーザーの報告によれば「Podcast」アプリを削除すればバッテリー持ち悪化の問題が改善したとのことです。
実際に筆者も同様に「Podcast」を削除してみましたが、確かにバッテリー持ちの改善が確認されました。
その結果が以下の通りです。
6/2 12時以降を見た感じ、なんとなく減り方が緩やかになっています。
「Podcast」を削除前と削除後で比較したものがこちら
どちらとも同じようにブログ編集作業を行ったものです。作業時間が若干異なるので一概に比較はできませんが、減り方が緩やかになっているのが見てわかります。
実際に作業していてもバッテリーの減り方が削除前よりもはっきりわかるほど改善された印象でした。
「Podcast」を削除する方法
1.「Podcast」を長押し
2.「Appを削除」を選択
これで削除は完了です。
筆者の場合は「Podcast」は全く使用していないので、削除しても何も問題はありませんでしたが、普段からよく使用している人は念のためにバックアップを取っておいて、削除後は別の代替アプリを使用するなどした方が良いかもしれません。
今回の対処法を行えば少なからずバッテリー消費を抑えることができます。
しかし、まだ以前のようなバッテリー持ちには戻っていない印象で、あくまで一時的な対処法といったところです。
ちゃんとしたバッテリー持ちの改善はiOSのアップデート待ちといったところです。
少しでも参考になれば幸いです。
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