Googleは日本時間5日午前1時より開催された「Made by Google」にて、GoogleのAI内蔵スマートフォン「Pixel」やVRヘッドセット「Daydream View」、4K/HDR対応「Chromecast Ultra」、AI内蔵スピーカー「Google Home」、Google製ルータ「Google Wi-Fi」など一斉発表しました。
以下では発表された各製品の主な特徴についてまとめていきます。
Pixel
Pixelはデザインからユーザーインターフェイスまで全てGoogleが開発したGoogle初完全設計スマートフォンです。
主な特徴は
- Google製AI「Googleアシスタント」内蔵
- 無圧縮、無制限で写真、動画をクラウドストレージ「Google Photos」に保存可能
- スマホ史上最高画質の1200万画素カメラ搭載
- 15分で7時間分充電可能な高速充電
- VR(バーチャルリアリティ)対応
- 豊富な純正カバー
この製品の注目はなんといっても「Googleアシスタント」を内蔵している点です。
Googleアシスタントは自然言語で会話するだけで操作できるAIで、検索、メッセージの送信などはもちろん、今ユーザーが行っていることや画面の文脈などからユーザーが次に行うことを先読みし、適切なアドバイスをすることが可能な点が特徴です。
似たようなものとしてAppleのSiriがありますが、Siriと大きく異なる点はGoogleアシスタントはGoogleが持つ強大な検索エンジンをそのまま利用できる点があります。
他にも無圧縮、無制限で全ての写真や動画をクラウドストレージ「Google Photos」に保存可能な点やカメラを評価するDxO Markで、全スマホ中最高のスコア89(iPhone 7は86)を記録したカメラを搭載する点、15分で7時間分充電可能な高速充電、豊富な純正カバーなどが特徴としてあります。
ディスプレイサイズは5.0インチのPixelと5.5インチのPixel XLに分かれています。
その他の主なスペックは以下の通り
- CPU:Snapdragon 821
- メモリ:4GB LPDDR4
- ディスプレイ:有機ELパネル、1920×1080(5.0インチ)/2560×1440(5.5インチ)
- ストレージ:32/128GB
- バッテリー:2770(5.0インチ)/3450(5.5インチ)mAh
- インターフェイス:USB-C、3.5mmヘッドホンジャック、Bluetooth 4.2
価格は649ドル(日本円で約6万7000円)からで、発売日は11月となっています。
Daydream View
Daydream Viewはスマホを装着することで使用可能なGoogle製VRヘッドセットになります。
主な特徴は
- 外装にファブリック素材(マイクロファイバー)を採用
- 全体的にフレキシブルな設計
- 内部に収納可能なコントローラー付属
- NetfixやHulu、Google Play Video、Google Photos、その他対応ゲームコンテンツなどがVRで視聴可能
- カラーはSnow、Slate、Crimsonの3色
- 価格は79ドル
- 発売日は11月
となっています。
Chromecast Ultra
Chromecast Ultraはスマホの画面をテレビに出力したり、YoutubeやNetflixなどの動画コンテンツを視聴可能なChromecastの後継にあたるモデルです。
主な特徴は
- 4K/HDR、ドルビービジョンに対応
- 無線が従来より1.8倍高速に
- イーサネット有線接続に対応
- NetflixやGoogle Play Videoなどの4K/HDR作品にも対応
- 価格は69ドル
となっています。
Google Wi-Fi
Google Wi-FiはGoogleによる新たなWi-Fiルータです。
主な特徴は
- インテリアに溶け込むデザイン
- 無線設定の面倒さ、複雑さを極力廃したユーザーエクスペリエンス
- 最新規格による高速通信
- 同製品を複数設置することで、広い範囲で高速な無線通信が可能
- 1つで129ドル、3つで299ドル
となっています。
Google Home
Google Homeは据え置き型スピーカー兼音声アシスタント内蔵デバイスです。
主な特徴は
- 「OK Google」と声をかければ、音声検索、ニュースの確認、音楽検索や再生、その他様々な質問が可能
- 音楽再生では断片的な質問でも特定して再生が可能
- 「〜を見せて」と頼めば、自動的にスマホの画面に表示される
- Chromecastにも対応し、同製品が接続されたテレビで「テレビで〜を見せて」と頼めばリモコンもスマホも必要なく再生可能
- Google Photosの写真で例えば「私がダンスしている写真」と声をかけると自動でテレビに表示することも可能
- マルチルームで同時再生も可能
- iOSデバイスにも対応
- 豊富なカラーバリエーション
- 価格は129ドル(Youtube Red半年無料の特典付き)
Google Homeはおそらくこのイベントで最も注目の製品でしょう。
この製品は家庭内の多くのデバイスをコントロールできるハブのような役割を持っており、この製品と対応するデバイスがあれば、話しかけるだけであらゆるデバイスが操作できるというなんとも未来感あふれることが可能となります。
似たような製品としてはすでにAmazon Echoがありますが、Google HomeはAmazonにはないGoogleならではの検索エンジンがあり、Amazonよりもさらに多様性のあるデバイスとなることが期待できます。
今回のイベントで発表された内容を見る限り、Googleもついに本気を出してきた感じがしますね。
音声アシスタントに重点を置いた発表となりましたが、これからいよいよ生活の中でも人工知能が中心となる時代が来る予感がします。
Chromecast Ultra以外の製品は日本での発売はまだ未定のようですが、ぜひとも発売に期待したいところですね。
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